のらうめ

梅の言葉

梅にまつわる故事から、当時の人の生活や意識が垣間見える。

梅の故事は中国と日本にあって、当時の出来事から人々の生活や考え方などが垣間見える。昔と今と、時代ごとに移りゆくものが多くあるなか、変わらないこともまたあるもの。梅にまつわる故事のなかの登場人物たちは、現代の私たちと特別異なることなく親近感を覚える。
梅の言葉

梅にまつわる言い伝えには、神様がらみの不思議ごともある。

梅にまつわる言い伝えのなかには、迷信とされるものも多い。しかしそれらは何かしらの意味があって続いてきているのでしょうから、理由がわからないことには割り切れない。梅の言い伝えには天神さまの名が出るものもあり、神さまがらみとなれば安易に無視もできない。
梅の言葉

梅干しのことわざには、体にいいよ~というものが多いけど…

梅干しのことわざに言われていることは、体にいいよ~というものが多い。けれども現代のそれは、本来とはあまりに製法が異なるものがあり、とても同じものとはいいがたい。梅干しのことわざにあるのは昔の常識。当時とあまりに違えば効果はいかなものかと思うばかり。
梅の言葉

梅のことわざは幾つもあるが、花は称賛、木は少々頼りない。

梅のことわざは幾つもある。花は称賛され、桜と並べ比べられ、木は少し頼りなく思われている部分があるようです。昔の人はよく植物を見て比較しているものだと感心します。梅のことわざは、慣習からできたような言葉以外に、漢詩や歌などが元になっているものも多い。
梅の言葉

梅は三毒を断つ。この言葉は平安時代の書物に記されていた。

梅は三毒を断つ。この言葉はすでに平安時代の医学書である「医心方」に記されている。中医学によると、血毒・水毒・食毒は滞りを示すもので、これが過ぎれば体に害となる。梅は三毒を絶つということから、これらはウメにより解毒され解消することができるというもの。
梅の言葉

梅干しは酸っぱいか、しょっぱいのか?それは人によりけり。

梅干しは酸っぱい、それともしょっぱい?味の好みは人それぞれで、食べ慣れているものが1番おいしいと感じるもの。普段どんな味のものを選んでいるのかで、表現は変わる。梅干しは酸っぱいか、しょっぱいのか。近年ではそれに加えて、甘いという言葉が出てきている。
梅の言葉

桃栗三年柿八年。では梅は?この続きもいろいろあるのです。

桃栗三年柿八年、梅は酸いすい十三年。このことわざは古くからある。言葉遊びとして使われ、さまざまに派生しているが、これには文面通りだけでなく深い意味があるのです。 桃栗三年、梅は13年。まだ先には続きがあり、にこにこ林檎や三十年という銀杏が控えている。
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梅に鶯。この聞き慣れた言葉には、一体何があるのでしょう。

梅に鶯。この言葉の取り合わせはその昔、中国からもたらされたという説がある。しかしこれが根付き、長く親しまれているからには、惹きつけられるものがあるはずなのです。梅に鶯。日本人が自然に受け入れ馴染むのは、生まれ育った環境にある風情だからなのでしょう。
梅の言葉

塩梅の語源は諸説あり。似た言葉との混同もあって今に至る。

塩梅の語源は諸説ある。味付けに関わるものと、もう一つは意外なところから。字面からすると不釣り合いな感じを受けるが、ニュアンスからすれば、しっくりくるものがある。塩梅の語源から、似た言葉との混同もあって、読みに変化が加わり広い意味を持つようになった。
梅の言葉

梅干しにカビが生えると…という迷信。これは戒めなのです。

梅干しにカビがつくと…というのは迷信である。腐らせてしまったからといって必ずしも身内によくないことが起こったり、不幸があるというわけではなく、恐れるに足りない。梅干しがカビるのはよくあること。迷信に振り回されることなく、戒めとして受け止めましょう。