梅の実を使って何かを手作りするとしたら。
一番人気はやはり「梅干し」でしょうか。
私が毎年梅干しを作っていることを知人が
知ると、作ったことがない人からは
「すごいねぇ」もしくは、
「梅干しって作るの難しいでしょ?」
たいていそう言われます。
けれども特別にすごいことも、むずかしい
ことでもないのですよ。
私はそもそも、段取りとか手早くとか言われ
る料理とかは苦手で、やらなきゃ!と思うと
あたふたしちゃって進まないのです。
そんな私もできる梅干し作り(笑)
一度やってみてドキドキでも、
二度やったらちょっとわかってきます。
三度目には慣れてくるけど、
気を抜いたら失敗するので慎重に(^^;)
何度かやると慣れっこですが、やはり
やっていて楽しいことがなによりです。
毎年梅の季節になると、あれもこれも
やってみたい!と思うのです。
なのでたとえ初めてであっても、
何ら気負うこともないのですよ。
慣れないうちは気を付けて、丁寧に工程を
こなすこと。ただそれだけ。
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○このカテゴリー記事では、初心者さんが
梅干し作りをする上で知っておくといい
かな~、ということを書き綴っています。
具体的な梅干しの作り方については、
記事下のリンクから飛べるのでどうぞ~。
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梅干し作りをする上で
梅干し作りの方法は一つではない。
このことが、梅干し作りにおいて困難なこと
の一つかもしれないですね。
梅干し作りの基本というのは大筋では同じ。
しかしちょっとずつ違うことがある。
物事は一つではなく多数の選択肢があると
いうのは当然のことではあるのですが、
初心者さんにはこれが悩みのタネとなります^^;
まずは梅干しの作り方っていろいろあるんだ
な~、くらいに思っておくといいでしょう。
これが絶対!これが正しい!なんてものは
ないので、気楽にやってみることです。
梅干し作りで必要なこと
梅干し作りにおいて大事なのは、
次の3つくらいかな~と思います。
・丁寧に工程をこなす
・梅の状態をよく見てあげる
・飛び交う情報に惑わされない
丁寧に工程をこなす
梅干しを作るコツもこれに似たようなこと
なのですが、必要最低限のことをしっかり
抑えておくと失敗は避けられます。
何をやるにしても同じですね。
ここは外せない、という必要最低限のことは
やっていくうちにわかるようになるのですが
初めはわからない。
それでも基本とされる工程を丁寧にこなし、
ひとつずつ確認していくだけでも
「外せない」部分を外さなくて済むのです。
こういった意味で、丁寧に工程をこなす
ことは基本をおさえることであり、
失敗しないための確実な方法なのです。
初めのうちは面倒だと思うことでも、
慣れてくるとなんてことないもの。
手を抜いたことによって、腐敗の徴候が出て
しまい立て直しをしたり、失敗して後片付け
が大変になることのほうが面倒くさい。
ひとつずつ丁寧に工程をこなすことが、
結果的に一番無駄がなく効率がいいのです。
梅の状態をよく見てあげる
梅の状態をよく見ていると、
梅の変化がよくわかります。
初めてのときにはよくわからないから、
そのちょっとした変化にドキドキして
疲れるかもしれない。
大丈夫かな~と心配になるかもしれない。
しかしよくよく見て慣れておくと、
梅がどう変化して漬かっていくのかが
わかるようになるし、なにかしらの変化が
あれば気付けるようになる。
これが大事です。
毎年毎年、繰り返し見ていると、
その変化が放っておいていいものなのか、
対処が必要なものなのかも判ってくる。
たまーにしか見ていないと、
異常ではないのに見慣れない変化が出ると
びっくりして慌ててしまう…ということも^^
それに、もしものときには対処が遅れて
しまうこともありますからね。
飛び交う情報に惑わされない
これはけっこうありがちかなと思います。
今のネット社会では情報がとても多く、
検索すれば大概のものは出てきます。
それが全て同じ情報ならいいのですが、
そうはいきませんよね。
情報が多いことは好ましいのですが、
反面、情報によってやり方が違ったりする
ことで初心者さんは混乱してしまいます。
初めてやることについては特に、
何がよくて何が違うのかという判断が
つかないものなので、不安になるのも
当然のことです。
梅干しを作るにしても、
作っている途中でやり方の違う情報を見て
しまうと、本当に合っているのかと惑わされ
てしまうことも。
そして途中から違うことをやってしまって
失敗することも大いにありえるのです。
何をするにしても同じですが、
初めて何かを作る場合には、まず一つの
情報のみをたどって完結させること。
もちろん別の情報を参考として見るのは
いいことですが、そこで目移りして別の
ことをやってしまわないこと。
これはすごく大事なことです。
でないと、何か不具合が出た時に、
どこからどうやってどうしたのか?
どこが間違いだったのかがわからなくなる。
そして完全に失敗してしまうと、
もうやる気をなくてしまいますよね。
それはせっかくのやる気と食材の無駄使いに
なりますので、充分に気を付けましょう。
梅干しに関しての用語
ここで、梅干し作りで出てくる用語について書いておきます。
私もあまり使わない言葉もありますが、
他のサイトや書籍ではよく使われている言葉
も合わせて、知っておくといいでしょう。
・梅酢(赤梅酢と白梅酢)
・梅干し(白梅干しと赤梅干し)
・梅漬け
梅酢(うめず)とは
梅を塩漬けにすると梅から水分が出てくる。
これを梅酢といいます。
この梅酢は梅の成分である強い酸味と塩分
とが合さっているために、とても塩っぱくて
酸っぱいもの。
梅酢の用途は多様にあるので、
梅干し完成後には残しておくと重宝します。
梅酢は調味料として使ったり、
漬物の漬け液としても使える。
そしてもしもの時には、薬のような役目も
果たしてくれるすぐれもの。
(1) 白梅酢
梅の成分と塩分だけの梅酢。
実際の色は白いわけではなく、
ほんのり黄、あるいは赤みを帯びている。
これは梅の熟度や品種によって違いが出る。
赤梅酢の赤に対して、白と使われる言葉。
(2) 赤梅酢
梅と塩に、赤紫蘇が入ったときの梅酢。
これは文字通りに、赤紫蘇の色素で赤い色を
している。
色の濃さは赤紫蘇の色づき具合や量による。
梅干しとは
梅を塩漬けにしたのち、天日で干したもの。
市販の梅干しはこう定義されていますが、
一般的に梅干しと呼ばれているもののなか
には、塩以外で漬けられているものもある。
最終的に干していれば(乾燥させていれば?)
梅干しと言われているようでもあります。
(1) 白梅干し
赤紫蘇を入れていない梅干しのこと。
赤紫蘇を入れる赤梅干しに対し、
白梅干しという。また、白干しとも。
関東では赤紫蘇を入れないために、
別名、関東干しとも言うようです。
色は白いわけではなく、梅本来の色。
干すと茶色っぽい色になる。
熟した梅で作った場合は赤茶色っぽく。
青梅で作ると緑がかった灰茶色?みたいな
色になる。
(2) 赤梅干し
赤紫蘇を入れた梅干しのこと。
本来の梅干しは塩のみで漬けた梅を干した
ものだが、のちに鮮やかな赤色を付けるため
に赤紫蘇を入れて漬けるようになったとか。
梅漬けとは
主に梅を塩漬けにしたもの。
他に塩以外で漬けたものも梅漬けという。
梅漬けは基本的に干さない。
干したものは総じて梅干しともいうし、
干さないものを総じて梅漬けともいう。
市販品には決まりがあるが、
そうでないものの呼び名は地方でも違うし、
曖昧でけっこういいかげんでもあります。
梅干しを作ろう
梅干し作りに関しては、工程も多いために
難しいイメージしかないかも知れない。
しかし実際にやってみると、
意外と簡単なものです。
梅干しが出来上がれば、その梅干しを
おにぎりにしたり料理に入れてみたり、
お茶漬けにしたり…用途は自由。
そして梅干し作りの副産物として残る、
梅酢や赤紫蘇なども余すこと無く使うことが
できるので、あればとても役立つものです。
通常の塩分濃度(18~20%以上)で漬けて干した
梅干しは、基本的に傷む心配も少ない。
消費期限などの心配をせずに、
使いたい時に使うことができる
とても便利な常備食となります。
梅干しを作るための詳しいアレコレは、
下記の記事にて書いています。
試しに少量から漬けることもできるので、
是非挑戦してみましょ~ヽ(´ー`)ノ