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梅干しを漬ける量はどのくらい?基準をつくって考えてみよう

この記事を読むのに必要な時間は約 16 分です。

梅干しを今年はどのくらい漬けるのか、量を考えてみる。

梅の季節。
そろそろ梅干しを仕込んじゃろ~♪

さて、どのくらい漬けようか。

初めて梅干しを作るときには、どのくらいで作ればいいのかな。
また、何度目かの梅干し作りでも、今年はどのくらい漬けようか。
梅干しを漬ける量って好きずきだけど、ぼやっと悩みませんか~?

今回はそんな「梅干を漬ける量」について書いていきますよ。

ちなみにウチは毎年その場で決めます。
なんとも行き当たりばったりでござい…(^ロ^;)
てことで、尚更なんですが。

梅干しを漬ける量について、いろいろと考えてみましょう。

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梅干しを漬ける量

梅干しを漬ける量を考える上で、何を基準にするのか。
これは人それぞれ。
人の嗜好によっても環境によっても感覚が違ってきます。

ですので、ここではいろいろな側面から、梅干しを漬ける量を考えてみたいと思います。

考える基準はいろいろ。

〔人による〕
・これから初めて梅干しを漬ける人、そうでない人。
・作ることに自信のある人、ない人。

〔必要性〕
・必要なときにあればいい
・時々あるといいかな
・毎日ないとこまる

〔環境〕
・独り身
・家族が居る
・家が狭い・広い

〔目的〕
・梅干し大好き毎日食べたい
・弁当に入れたい
・作るのが好き
・常備薬として置いておきたい
・できたら人におすそ分けしたい
…などなど。

さて、自分は何を基準にするのか考えてみましょう。

初心者さんの基準は?

初心者が梅干しを漬ける量を決める場合の基準

自分の性格

初心者の場合には、梅干しを漬けることへの不安がありますよね。
うまく作れるかな~。作り方見てやればできるはず…。

失敗を前提に考えると量は少なめ。
成功を前提に考えると、沢山の量で漬けてみたくなる…。

初めてでうまくいくのかな、という不安や自信をどうするのかは本人次第。
あとは、どの作り方を信じてできるか、ということに尽きるのです。

なので初めて梅干しを漬ける時には、「漬ける量」を先行して考えるのではなく、自分が「この方法ならうまく出来そうだな~」と思える方法を優先します。
そして、その方法で推奨されている梅の量で漬けるのが一番いいのかな、と思います。

なぜなら漬ける量を先行で決めても、その作り方の工程を自分がこなせなければ、失敗してしまうかも知れないからです。

初めて梅干しを漬ける量

梅干し指南の書籍などを見ると
「初めてでも漬けやすい梅の量」が時々書いてあります。
「初心者が初めて漬けるなら…」2kgがいいとか3kgとか5kgがいいとか…

実際あまり多くの情報を見てしまうと混乱してしまいますが、
この「漬けやすい量」の違いに差が出るのは、主に「使う容器」を基準にして書かれているからです。
使う容器によるということは、作り方によるということですよね。

使う容器のどの大きさ(容量)を使うのかによっても、漬けやすい量というのは変わってきます。

初心者さんが梅干しを漬ける量を考えるなら

漬ける量を決める基準は次のような感じでしょうか。
・自分がこなせそうな工程の作り方を選び、その作り方に準じた梅の量で漬けること。
その出来上がりの量で少ないと感じるのなら、同じようにもう一組漬けるといいでしょう。

梅干しの作り方のレシピを、そのままの量で作るのが一番失敗しない方法だと思います。
少ないと感じて梅の量を増やすと、容器に入り切らなかったり、想定外の事が起きたときに対処ができなかったりします。
梅の扱いに慣れれば、材料の増減をしても対処ができそうですが、そうでない初心者の場合には、初めの一度はレシピに忠実に作ってみましょう。

容器による量

容器による量を基準に、梅干しを漬ける量を決める

梅干しを初めて作るときに、どの容器を使うのか。
それによって、その後も使う容器がほぼ決まってしまうようなものです。
一度使って成功した容器を使う方が安心なんですよね。

それに、特定の容器を買って漬けたのなら、翌年も同じ容器を使うのは当然のこと。

しかし梅を漬ける感覚がわかってくると、他の容器で漬けてみるのも楽しいものですよ。
やってみると、それまで使っていた容器とは勝手が違うものだなぁ~なんて思います。

さて、話が逸れそうなので本題に戻ります。

一つの容器で漬ける量

容器によって漬ける梅の量は変わってきます。
容器の種類ごとに容量はいろいろあるのですが、容器によってその幅はかなりの違いがあります。

例を上げてみると

(1) 瓶容器で梅干しを作ったら

標準的な4L(リットル)瓶で、梅2kgを漬けました。
もっと漬けたいな~と思ったら、もう一瓶増やします。
4L瓶が2つで、梅の量が計4kg。

同じ容器で同じように梅を漬けると、倍々に増えますよね。
もっと多い量を…と考えると、更にもう一瓶増やすか、大きな容量の瓶を増やします。

瓶容器の最大容量は8L。(けっこう重いよ)
梅の量だとだいたい4kg~4.5kgくらい入るかな。(梅の大きさにより)
4L瓶が2つと8L瓶1つで漬けられる梅の量は、合計しても約8kgくらい。

(2) 樽で梅干しを作ったら

樽でも瓶容器くらいの大きさのものはあります。
樽の標準的な容量などは不明ですが、10kg単位のレシピが多く見られます。
樽の場合は、少なくとも梅が5kgくらいの方が漬けやすいと書かれていた書籍もありました。

樽で5kgの梅を漬けようとすると、だいたい10L容器1つで漬けられます。
10kgの梅の場合、10L容器を2つ用意するか、もしくは20Lの容器が1つで済みます。

容器が1つといっても、ずいぶんと差が出てくるのです。

容器によって容量の幅が違う

小さいサイズはどの容器でも似たようなものですが、大きいサイズは容器によって差があります。

どのくらいの違いがあるのか?
わかりやすいように容器ごとに容量を書き出してみます。

(1) 瓶 (ビン)
容量:1Lくらい~8L
梅の量:500g~4kg程度

(2) 甕 (かめ)
容量:1.8L~18Lくらい
梅の量:900g~9kg程度

(3) 琺瑯 (ほうろう)
容量:2L~60L
梅の量:1kg~30kg程度

(4) 漬物用プラスチック樽
容量:5L~100L
梅の量:2.5kg~50kg程度

(5) ビニール袋
容量:1Lくらい~60Lくらい
梅の量:500g~30kg程度

※容器の各容量はメーカーによって異なります。
※梅の容量は大雑把に容器の容量の50%で計算。サイズによって前後します。

沢山の量を漬けようと考えるなら、一度に沢山漬けられる容器を使うと便利です。
ただしその場合は、置き場所も考慮しておきましょうね。

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量を漬けるか種類を漬けるか?

量か種類か?というのは、具体的に言えばこういうこと。
たとえば10kgの梅干しを漬けるとき。
・1種類の梅干しを10kg漬ける
・5種類の梅干しを2kgずつ漬ける

1種類で沢山漬ける場合には、一度に漬けられる容器を用いて漬けるのが手っ取り早い。
しかし1種類だけでなく、いろいろ漬けてみたい場合には、消費量のことも考えると少しずつ漬けるのがいいでしょう。

一種類で沢山漬ける

梅干しのレシピが決まっており、毎年同じように沢山の量を漬けたい。
そんな場合には、一度に大容量で漬けられる容器が使いやすい。
樽とか漬物用ビニール袋とか。

数種類を少量漬ける

梅干しは一種類でなく、いろいろな作り方があります。
わかりやすいのは、塩の量。

塩の加減を変えてみたり、砂糖を加えてみたり。
変わったものを実験的に作りたい場合などにも、少量で漬けられる容器は使い勝手もよく重宝します。
ジッパー付きビニール袋(サイズLで梅1kg)や瓶容器など。

複合して漬ける

主に一種類で沢山の量を漬けるけれども、少々別の種類の梅干も作りたいと言う場合には、容器を複合して使うのがよいでしょう。
主に沢山漬ける梅干しは、大容量の容器で。
少量で作る梅干しなどは、少量タイプの容器を使うとお手軽です。

この場合、容器の種類が変わると漬け方が少々違うこともあるので、
一貫して同じように漬けたいのなら、同じ種類の容器で容量に幅のある容器を選ぶと便利です。
たとえば、20Lの樽(梅10kg)と5Lの樽(梅2kg)とかね。

保存性は重要

梅干しを漬ける量を考える場合には、保存性のある・ない、を考えて漬ける方がいいですね。

保存の効くもの

保存性があるものというと、梅干しなどは特にその代表的なもの。
保存性がある梅干しというのは、塩分濃度18%~20%以上で漬けた梅干しのこと。
数年置いて熟成させる方が、味が馴染んでまろやかになり、美味しくなったりする。

なので保存の効く梅干しは、少々多く漬けてしまったところでなんの問題もないのです。

1年間に消費する量だけを漬けてもいいし、数年分多めに漬けておいてもいい。
多く漬け過ぎても、翌年少量を漬けるなどして調整も効く。
保存性のあるものは、いいように使えるので重宝します。

保存の効かないもの

保存の効かないものは、早めに消費することを考えて少量を漬けるのが無難です。
梅干しでも減塩のものは基本的に一年で消費することを前提に漬けましょう。

保存が効く効かないというのは、塩や砂糖の量であったり加工法などにもよります。
書籍などでレシピが紹介されているものは、基本はその記載に従いつつ、自分で確認していくといいでしょう。
減塩梅干しは何年持つのかということも、それぞれの漬け方や環境にもよるので、一概に言うことは難しいのです。

一年間の梅干しの消費量

一年で消費する梅干しの消費量から、必要分の梅干しの量を計算してみましょう。

毎日食べる

梅干しを毎日ひと粒ずつ食べるとしたら、一年で365個必要。
365個の梅は、梅の重量でどのくらいか。
だいたいの目安を書いてみました。

〔梅のサイズと重量の目安:梅が約365個〕
4L 約 16kg
3L 約 12.5kg
2L 約 9kg
L  約 7kg
M  約 5.5kg
S  約 3.5kg
※この量はほんとにざっくりとした目安ですので、参考までに。

週5日食べる

梅干しを週5日で食べると、一年で約260個必要。
その260個を梅の重量で換算すると次の通り。

〔梅のサイズと重量の目安2:梅が約260個〕
4L 約 11.5kg
3L 約 9kg
2L 約 6.5kg
L  約 5kg
M  約 4kg
S  約 2.5kg
※これもやはり目安なので、数字は上下します。

週3日で食べる

梅干しを週3で食べると、梅は約156個必要。
156個の重量の目安は次の通り。

〔梅のサイズと重量の目安3:梅が約156個〕
4L 約 7kg
3L 約 5.5kg
2L 約 4kg
L  約 3kg
M  約 2.5kg
S  約 1.5kg
※だいたいの目安ですよ~。

こうして数字を見てみると、10kgという量も多くはないですね。
この数字はほんとに大雑把なものですが、計算の目安にはなるのではないでしょうか。

上記の例から、毎日食べたい人が2人居るならどのくらい漬ければいいかな~とか。
毎日いらないからもうちょっと減らしてこのくらい、とか。
人におすそ分けしたいからこのくらい足して…とか、好きに計算してみましょう。

なお、上記の数字は梅の規格サイズを元に記述していますが、梅の販売店によっては独自サイズで売られている場合もあります。

毎年三年熟成の梅干しを食べたい

3年熟成の梅干しは、作って3年間熟成させないといけないですよね。

常に3年熟成の梅干しを食べるようにしたいな。
そう思ったとき。
切り替え期間に3年が必要です。

毎年、1年消費分の梅干しを漬けているとして、3年熟成梅干しに切り替えたいと思うなら。
一度に2年分作る作業を3年続ける必要がありますね。
1年で消費する量と、3年後に消費する量の2年分です。

123456789年
イ--a|||||
-ロ-+b||||
--ハ++c|||
---◯++d||
----◯++e|
-----◯++f

〔1年目〕…2年分作る
1年分(イ)と3年後分(a)を漬け、イを食す

〔2年目〕…2年分作る
1年分(ロ)と3年後分(b)を漬け、ロを食す

〔3年目〕…2年分作る
1年分(ハ)と3年後分(c)を漬け、ハを食す

〔4年目〕…1年分を作る
3年後分(d)を漬け、aを食す

〔5年目〕…1年分を作る
3年後分(e)を漬け、bを食す

4年目以降から、毎年3年後に食べる1年分を漬ければいいことになります。

後記

梅干しを漬ける量は人それぞれ。
今回は漬ける量について考えるために、いろいろな見方から書いてみました。

最後の「毎年三年熟成物を食べたい」…というのは、これから私がやろうとしていることです(笑)
ウチでは毎年梅干しを作ってはいますが、だいたい翌年までの一年間で消費してしまいます。
しっかり3年間は2年分ずつ漬けていかないと、3年熟成梅干しを食べ続けることはできないのです。

これはほんとにやるぞ!と計画的にやらないと、途切れてしまいますからね。
きっと私以外にも、同じように思う人が居るのではないかな~と、あえて書いてみました。

梅干し作りは毎年同じようで違う。
慣れてはきても、毎回気を抜けないですが…
それでも楽しくてやってしまうのは、なんとも不思議ですね~。

結局は美味しく食べたいというのが第一の目的なので、これからも続けていくことでしょう。

それでは今回はこのへんで。
ここまでお付き合いくださいましてありがとうございます。

あなたの「丁度いい梅干しの量」が見つかりますように~ヽ(´ー`)ノ

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