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梅と杏の違いは?花の見分け方と実の分類、杏仁とはなにか。

この記事を読むのに必要な時間は約 10 分です。

梅と杏(あんず)とは、一見よく似ている。

とてもよく似ているので、
地域によっては梅も杏も同じように
扱われることもありますが、
別の植物としても区別されています。

梅と杏の共通点は多く、
見分けづらいけれども違いはあります。

ただ、梅と杏とは近しいがために
交配しやすく、品種によっては区別が
付きづらいものもあるのです。

現に梅と杏との交配種があり、
有名なところでは南高梅がありますよね。

梅と杏はどちらかわからなくても、
梅として漬けても問題ないようです。

北の方では杏で梅干しを漬けるとも
聞きますしね。

漬ける上では見分けが付かなくても
いいのかもしれない(笑)

それでも違いについて知りたいので、
梅と杏の見分け方や違いについて
調べていきますよ。

それでは、いってみましょ~。

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杏とは

〔名称〕アンズ

漢字では「杏」、「杏子」とも書く。

また、別名「唐桃(からもも)」とも呼ばれ、
英名ではアプリコットという。

杏は中国原産といわれており、
中国から日本へ渡ってきた。

日本最古の本草書(医薬書)である
「本草和名」(918年/平安時代)には、
すでにアンズの名が記されいます。

当時、杏は観賞用や薬用として用いられ、
栽培されていたようです。

〔分類〕
杏はバラ科サクラ属。
梅は同じくバラ科のサクラ属。
あるいはスモモ属やアンズ属など、
分類については諸説があります。

杏仁

杏仁(きょうにん、あんにん)という言葉を
聞いたことがあると思います。
デザートの杏仁豆腐の、杏仁。

仁(さね)とは、
種子(核の中にある白いもの)のこと。
杏の仁なので、杏仁という。

本来、杏仁豆腐は杏仁を粉にした杏仁霜を
使って作るものだそうです。
日本では杏仁を使っていない”杏仁豆腐”が
多いようですが…。

杏仁には二通りがあります。

・苦味が強く、薬に用いられる
「苦杏仁(くきょうにん)」

・甘みがあり、食用に使われる
「甜杏仁(てんきょうにん)

仁は杏のみでなく、バラ科の植物である梅、桃、アーモンドなどにもあります。

杏と同じく、梅や桃の仁も核の中にあり、
アーモンドの場合は食用の部分そのものが
仁です。

苦杏仁や梅仁(ばいにん)、桃仁(とうにん)は
漢方薬として用いられ、それぞれ異なる薬効を
持っています。

ちなみにアーモンドにも二種があり。
ビターアーモンド(苦扁桃仁)にも薬効がある
ようなのですが、毒性が強いために日本では
輸入禁止。

通常食べているのは、
食用のスイートアーモンド(甘扁桃仁)です。

バラ科植物の仁は、青酸配糖体(アミグダリン)
という毒になる物質を含有しているため、
加工していない生の状態の仁を摂取するのは
やめましょう。

梅と杏の違い

梅と杏、それぞれの使い方というのは
もちろんあるのですが、杏を梅と同じように
加工して使うこともあります。

というのも、東北・北海道地方では
その気候から、梅より杏が主流であり、
梅であっても杏に近い種類を用いて
梅として同様に扱っていたようです。

〔食べ方〕
梅は基本的に生食はしない。

そもそも青梅の場合は酸味が強いために、
生食してもあまりおいしくはない。
(熟したものは品種によっては甘酸っぱい)

というより、若い梅には少量の青酸が
含まれるため、生食はおすすめしない。

青酸は加工することで徐々に分解されて
無毒化するため、梅は漬けたり煮たりと、
主に加工して使うのです。

〔使い方〕
梅干し・梅漬け、シロップ漬け、梅酒、
味噌漬け、醤油漬け、はちみつ漬け、
カリカリ漬け、梅エキス、梅ジャム、酢漬け、
煮梅など。漬けても煮てもよい。

〔栄養〕
有機酸(クエン酸・リンゴ酸)
カリウム
ミネラル
ムメフラール
などなど。

食欲増進、整腸作用、疲労回復、鎮痛作用
制菌作用、虫歯予防、インフルエンザ予防
ピロリ菌の増殖抑制効果、胃がん予防
がん細胞の増殖を抑制
血糖値を下げる、糖尿病予防
血流を改善など。

〔食べ方〕
杏も梅と同じく酸味が強く、
生食より加工が中心。

なかには生食用の甘い品種の杏もあるようです。

杏は日持ちがしないため、
生の杏が手に入る地域は限られるようで、
ほとんどの地域では杏といえば、干し杏か
シロップ漬けの杏ではないでしょうか。

〔使い方〕
梅と同様、様々な加工に使える。
干し杏、シロップ漬け、しそ漬け、あんず酒、杏仁酒、コンポート、ジャム、タルトなどの
洋菓子などに。

〔栄養〕
杏は生より干したものがよく食べられる。
干し杏のほうが栄養が凝縮される。
しかし糖分も凝縮されるため、
カロリーも高くなる。

βカロテン
食物繊維、
有機酸(クエン酸・リンゴ酸)
カリウム
ギャバ(γ-アミノ酪酸)など。

抗酸化作用、免疫活性作用、発がん抑制作用
美容効果、整腸作用、殺菌作用、疲労回復、
食欲増進
不要なナトリウムを排出、鎮静、血圧降下
作用など。
また、鎮咳、去痰、鎮静作用など。

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梅と杏の見分け方

梅と杏はかなり似ている。
一番見分けが付きそうなのは、
花か実でしょうか。

しかし品種が交じったものなら、
見分けることは困難だといいます。

梅と杏のちょっとした差をお楽しみください。

梅も杏も、花だけ先に咲く。

梅は1つの節に花が1つ。
花柄はほぼない。

杏は1つの節に花が複数。
花柄は短い。

杏の花は梅より大きく、
花びらはどちらも丸い。

花が咲くと、
杏は萼(がく)が反り返るが、
梅は反らない。

梅は香りがいいが、杏は香らない。

開花は地域にもよるが、
梅に遅れて杏が咲くのは3月くらい。

実の収穫時期も梅が早く、5月~6月下旬頃。
杏の実の時期は6月下旬~7月中旬頃。
これも地域によりずれる。

杏の産地は主に、長野県・青森県。
見た目は小さい桃のようで、黄色い。

杏は種離れがよく、果肉が剥がれやすい離核。
対して梅は、種から果肉が離れにくい粘核。

これは割ってみないとわからないですね。

梅と杏は、葉も似ている。
梅も杏も、花が終わってから葉が出る。

梅は卵形か楕円形。先端は長く尖る。
杏は少し幅広の円形で、先が短く尖る。

杏の葉には毛があるが、梅にはほとんどない。
杏は梅より葉柄が長い。

ちなみに桜は、花が先に咲き、ずれて葉が出る。
桃は花とともに葉が出る。

梅と杏の分類

日本の梅は、梅と杏が交じった種が多い。

梅と杏とは系統が同じで交わりやすく、
花咲く期間が同じであれば、自然に花粉を
受粉して交雑される。
また、人工による交配も多く研究されて
いるのです。

梅と杏の交じり具合を
分類したものがあります。

〔梅と杏の分類〕

[純粋梅]←[杏性梅]←[中間]→[梅性杏]→[純粋杏]

・純粋梅…小梅・青軸・小向・野梅など
・杏性梅…白加賀・長束・藤五郎・南高など
・中間系…養老・紅加賀・鈴木白・太平など
・梅性杏…小杏・豊後・高田梅など
・純粋杏…平和・新潟大実・李小杏など

梅と杏の間の品種のことを、
杏梅(あんずうめ)とも呼ばれている。

さらに種類が違えば種も違うため、
種(核)の形態によるウメの分類というのも
あるようです。

たしかに、梅を食べた後に残る種を観察して
みると、あきらかに形状の異なるものがある。

種だけを集めてみるとわかりやすく、
見比べてみるとなかなか面白いですよ。

後記

さて今回は、梅と杏の違いについて調べて
みましたよ。

梅も杏も似たもの同士。
どちらも似た栄養素があり、
健康効果があるようですね。

ただ、こういった健康効果のあるものは
日々継続的に摂取して効果があがるというもの。

一度に多く摂取してしまうと
影響が強いこともあるため、
多食しないようにしましょう。

生の杏というと、
やはり広くは出回らないようです。

ウチは産地が遠いためか、
おそらく食べたことはないかな。

干した杏は…ちょっと記憶が曖昧^^;
食べたことがあるのは、シロップ漬けの杏。

杏は日頃あまり意識したことはないのですが、知人から梅を頂いたときに、杏っぽい梅だなぁ…というものがありました。

その梅は品種が定かでなかったのですが、
実が黄色(橙色)だったように記憶している
ので、かなり杏に近い品種だったのだと
思います。

もしくは、ほぼ杏だったのかも(笑)

いつか生の杏に出会ったら、
ぜひ食べてみたいものです。

それでは今回はこのへんで。
ここまでお付き合いくださいましてありがとうございます。

梅と杏の違い。

春の花も初夏の実も。

出会うことがあったら、
ぜひ観察してみてね~ヽ(´ー`)ノ

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梅の実
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~メクリヱ~ 梅が香のめくる恵みのめじろおし
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