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梅と杏の違いは?花の見分け方と実の分類、杏仁とはなにか。

この記事を読むのに必要な時間は約 10 分です。

梅と杏(あんず)とは、一見よく似ている。

とてもよく似ているので、地域によっては梅も杏も同じように扱われることもあるが、別の植物として区別されている。

梅と杏の共通点は多く、見分けづらいが違いはある。
ただ、梅と杏とは近しいがために交配しやすく、品種によっては区別が付きづらいものもある。

今回はそんな、梅と杏の見分け方や違いについて調べていきます。

1. 杏とは
2. 杏仁
3. 梅と杏の違い
3.1 梅
3.2 杏
4. 梅と杏の見分け方
4.1 花
4.2 実
4.3 葉
5. 梅と杏の分類
6. 後記

では、いってみましょ~。

1. 杏とは

〔名称〕
アンズ

漢字では「杏」、「杏子」とも書く。
また、別名「唐桃(からもも)」とも呼ばれ、英名ではアプリコットという。

杏は中国原産といわれており、中国から日本へ渡ってきた。
日本最古の本草書(医薬書)である「本草和名」(918年/平安時代)には、すでにアンズの名が記されいる。

当時、杏は観賞用や薬用として用いられ、栽培されていたようです。

〔分類〕
杏はバラ科サクラ属。

梅は同じくバラ科のサクラ属。
あるいはスモモ属やアンズ属など、分類については諸説がある。

2. 杏仁

杏仁(きょうにん、あんにん)という言葉を聞いたことがあると思います。
デザートの杏仁豆腐の、杏仁。

仁(さね)とは、種子(核の中にある白いもの)のこと。
杏の仁なので、杏仁という。

本来、杏仁豆腐は、杏仁を粉にした杏仁霜を使って作るもの。
日本では杏仁を使っていない”杏仁豆腐”が多いようですが…。

杏仁には二通りがある。
・苦味が強く、薬に用いられる「苦杏仁(くきょうにん)」
・甘みがあり、食用に使われる「甜杏仁(てんきょうにん)

仁は杏のみでなく、バラ科の植物である梅、桃、アーモンドなどにもある。
杏と同じく、梅や桃の仁も核の中にあり、アーモンドの場合は食用の部分そのものが仁である。

苦杏仁や梅仁(ばいにん)、桃仁(とうにん)は漢方薬として用いられ、それぞれ異なる薬効を持つ。

ちなみにアーモンドにも二種ある。
ビターアーモンド(苦扁桃仁)にも薬効があるが、毒性が強いために日本では輸入禁止。
通常食べているのは、食用のスイートアーモンド(甘扁桃仁)。

バラ科植物の仁は、青酸配糖体(アミグダリン)という毒になる物質を含有しているため、加工していない生の状態の仁を摂取するのはやめましょう。

3. 梅と杏の違い

梅と杏、それぞれの使い方というのはもちろんあるが、杏を梅と同じように加工して使うこともある。

というのも、東北・北海道地方ではその気候から、梅より杏が主流であり、梅であっても杏に近い種類を用い、梅として同様に扱っていたようです。

3.1 梅

〔食べ方〕
梅は基本的に生食はしない。
それは主に、青酸を含有しているためだが、そもそも青梅の場合は酸味が強いために、生食してもあまりおいしくはない。(熟したものは品種によっては甘酸っぱい)

というより、若い梅には少量の青酸が含まれるため生食はおすすめしない。

青酸は加工することで徐々に分解されて無毒化するため、梅は漬けたり煮たりと主に加工して使う。

〔使い方〕
梅干し・梅漬け、シロップ漬け、梅酒、味噌漬け、醤油漬け、はちみつ漬け、カリカリ漬け、梅エキス、梅ジャム、酢漬け、煮梅など。

〔栄養〕
有機酸(クエン酸・リンゴ酸)
カリウム
ミネラル
ムメフラール
などなど。

食欲増進、整腸作用、疲労回復、鎮痛作用
制菌作用、虫歯予防、インフルエンザ予防
ピロリ菌の増殖抑制効果、胃がん予防
がん細胞の増殖を抑制
血糖値を下げる、糖尿病予防
血流を改善など。
また、

3.2 杏

〔食べ方〕
杏も梅と同じく酸味が強く、生食より加工が中心。
なかには生食用の甘い品種の杏もあるようです。

杏は日持ちがしないため、生の杏が手に入る地域は限られるようで、ほとんどの地域では杏といえば、干し杏かシロップ漬けの杏ではないでしょうか。

〔使い方〕
梅と同様、様々な加工に使える。
干し杏、シロップ漬け、しそ漬け、あんず酒、杏仁酒、コンポート、ジャム、タルトなどの洋菓子に。

〔栄養〕
杏は生より干したものがよく食べられる。
干し杏のほうが栄養が凝縮される。
しかし糖分も凝縮されるため、カロリーも高くなる。

βカロテン
食物繊維、
有機酸(クエン酸・リンゴ酸)
カリウム
ギャバ(γ-アミノ酪酸)など。

抗酸化作用、免疫活性作用、発がん抑制作用
美容効果、整腸作用
殺菌作用、疲労回復、食欲増進
不要なナトリウムを排出、鎮静、血圧降下作用など。
また、鎮咳、去痰、鎮静作用など。

4. 梅と杏の見分け方

梅と杏はかなり似ている。
一番見分けが付きそうなのは、花か実でしょうか。
しかし品種が交じったものなら、見分けることは困難だとも聞きます。

梅と杏のちょっとした差をお楽しみください。

4.1 花

梅も杏も、花だけ先に咲く。

梅は1つの節に花が1つ。
花柄はほぼない。

杏は1つの節に花が複数。
花柄は短い。

杏の花は梅より大きく、花びらはどちらも丸い。
花が咲くと、杏は萼(がく)が反り返るが、梅は反らない。
梅は香りがいいが、杏は香らない。

開花は地域にもよるが、梅に遅れて杏が咲くのが3月くらい。

4.2 実

実の収穫時期も梅が早く、5月~6月下旬頃。
杏の実の時期は6月下旬~7月中旬頃。
これも地域によりずれる。

杏の産地は主に、長野県・青森県。
見た目は小さい桃のようで、黄色い。

杏は種離れがよく、果肉が剥がれやすい離核。
対して梅は、核から果肉が離れにくい粘核。

これは割ってみないとわからないですね。

4.3 葉

梅と杏は、葉も似ている。
梅も杏も、花が終わってから葉が出る。

梅は卵形か楕円形。先端は長く尖る。
杏は少し幅広の円形で、先が短く尖る。

杏の葉には毛があるが、梅にはほとんどない。
杏は梅より葉柄が長い。

ちなみに桜は、花が先に咲き、ずれて葉が出る。
桃は花とともに葉が出る。

5. 梅と杏の分類

日本の梅は、梅と杏が交じった種が多い。

梅と杏とは系統が同じで交わりやすく、花咲く期間が同じであれば、自然に花粉を受粉して交雑される。
また、人工による交配も多く研究されているのです。

梅と杏の交じり具合を分類したものがある。

〔梅と杏の分類〕
純粋梅←杏性梅←中間→梅性杏→純粋杏

・純粋梅…小梅・青軸・小向・野梅など
・杏性梅…白加賀・長束・藤五郎・南高など
・中間系…養老・紅加賀・鈴木白・太平など
・梅性杏…小杏・豊後・高田梅など
・純粋杏…平和・新潟大実・李小杏など

梅と杏の間の品種のことを、杏梅(あんずうめ)とも呼ばれている。

さらに種類が違えば種も違うため、種(核)の形態によるウメの分類というのもあるようです。

たしかに、梅を食べた後に残る種を観察してみると、あきらかに形状の異なるものがある。
種だけを集めてみるとわかりやすく、見比べてみるとなかなか面白いですよ。

6. 後記

さて今回は、梅と杏の違いについて調べてみましたよ。

梅も杏も似たもの同士。
どちらも似た栄養素があり、健康効果があるようですね。

ただ、こういった健康効果のあるものは、日々継続的に摂取して効果があがるというもの。
一度に多く摂取してしまうと、影響が強いこともあるため、多食しないようにしましょう。

生の杏というと、やはり広くは出回らないようです。

ウチは産地が遠いためか、おそらく食べたことはないかな。
干した杏は…ちょっと記憶が曖昧^^;
食べたことがあるのは、シロップ漬けの杏。

杏は日頃あまり意識したことはないのですが、知人から梅を頂いたときに、杏っぽい梅だなぁ…というものがありました。

その梅は品種が定かでなかったのですが、実が黄色(橙色)だったように記憶しているので、かなり杏に近い品種だったのだと思います。
もしくは、ほぼ杏だったのかも(笑)

いつか生の杏に出会ったら、ぜひ食べてみたいものです。

それでは今回はこのへんで。
ここまでお付き合いくださいましてありがとうございます。

梅と杏の違い。

春の花も初夏の実も。
出会うことがあったら、ぜひ観察してみてね~ヽ(´ー`)ノ

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~メクリヱ~ 梅が香のめくる恵みのめじろおし
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