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梅干しは干さないといけないの?状況に合わせて判断しよう。

この記事を読むのに必要な時間は約 11 分です。

梅干しって干さなくてもいいよね?
時々こう聞かれますが…

干すから「梅干し」なんではないかい?
と、こう思います。

実際、干さないものは総じて「梅漬け」といいます。

今回は、梅を干すのか、干さないのか?
このあたりについて書いていきたいと思います。

では行ってみましょ~!

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梅干しって干さなくてもいいの?

「梅干し」というからには、
やはり、干してほしいかな~と思います。

しかし干すかどうかは作り手の自由。

干すか、干さないかは好き好きで。
干したいか、干したくないか、で決めてもいいでしょう。

干すのと、干さないの。
どっちがいいの?

これもやはり好き好きなので、
迷ったら半分ほど干して、残り半分は漬けたままにするのはどうでしょう。
両方の風味や味わいを堪能できますよ。

干さない梅干し?

時折、「干さない梅干し」という表現を目にすることがあります。
冒頭でも書いたとおり、「干さない梅干し」は無く、
干さないなら「梅漬け」といいます。

そして「梅漬け」は次のものも含まれます。
・梅シロップ
・梅味噌
・梅の酢漬け
・梅醤油
などなど…

梅干しの干さないものを指して言う場合には、
「梅漬け」や「梅の塩漬け」という表現でいいのではと思います。

ただ、あまり「梅の塩漬け」という言い方を聞かないのは、
やはり梅は塩漬けが基本にあるからなのでしょう。

干さない・干せない理由

干さない理由と干せない理由。
あるいは、干したくない理由があることでしょう。

干す時間がない

梅を干すのは三日三晩か?

一般的に梅を干す時間は、三日三晩とされています。
この時間的なものが気になっているのなら、気にしなくて大丈夫。
これは目安と考えればいいだけのものです。

たとえば「三日三晩梅を干す」と紹介している本などでも書き方が二通りあります。
・昼間3日間干して、3晩干す (計6日かかる)
・昼夜3日間通して干す(計4日かかる)

その他にも、梅の状態を見ながら数日干すとか、日数についてはさまざま。
梅の状態や梅を干す環境はそれぞれなので、その通りにする必要はないのです。

たとえば一日中、直射日光の当たるような場所で三日三晩干したなら、場合によっては梅干しは干からびてしまいます。

逆に、日差しの弱い場所で干したのなら、三日三晩干したところで全く足りない。
一週間くらいは干さないと余分な水分が抜けないかも知れない。

それぞれの環境によって変わることなので、悩んだりしなくて大丈夫。
何日干さなければならない、というような決まりは無いのです。

数日間続けて干せない

休みの日が続けて取れなくて、干せないという場合があります。

梅の干し方については、特に決まりはないので自由にやって構わないのです。
数日間続けて干すことが難しい場合には、1日ずつ干せばいい。

朝干して、夕方に取り込む。
そしてまた数日後に一日中干して、また取り込む。
この繰り返しで構わない。

取り込んだ梅は、元の梅酢に漬けておけばいい。
何度か繰り返しやって、そろそろいいかなと思えばそれで終了。
どのくらいで終えるかは、好みの状態になればよし!です。

一日中家に居る日が少ない

そもそもゆっくり家に居ることがない。

そんな場合には、数時間だけ干してみるのもいいでしょう。
よく晴れた日、陽のあたる場所に出しておきます。

そして出かける時には引き上げ、また元の梅酢の中に梅を戻す。
次に干せる日まで置いておき、干せる時に梅を干してあげる。

これを何度か繰り返すだけでも違いますので、やってみるといいでしょう。
徐々に梅干しらしい風貌になっていきますよ。

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環境がよくない

梅を干すには、日当たりが良くて風が通って、干す広さがあって…

想像を巡らせると、いろいろと理想が出てきます。
しかし、そんな理想の家ばかりではないですよね~。
うちもそうです。

なので、干せる環境にするように工夫をします。

しかし、そんな環境で干すのはちょっと…
という場合は、やはり干さずに梅漬け状態でもいいのかなと思います。

干すことに対して不安に思う場合は、
干したいか干したくないかで決めてもいいでしょう。

日当たりが悪い

梅を干すのは、日当たりのいい場所のイメージがありますよね。

そりゃ~日当たりがよければ申し分ないのですが…
日当たりが悪くても、風通しのよいところならば梅を干すことができます。
それは室外でも室内でも、風が通れば梅を干すことはできるのです。

気温が高くて風があって、湿度の低い日。
カラッとした日ならば充分干せます。
室内ならば、しっかり窓を開けて風を取り込むようにしましょう。

風がない

風がなくとも、晴れていて湿度が低くて、日光が当たっていれば申し分ない。
けど、日は当たらないし、風もないんだけど…

そんなときには、扇風機を使って風を起こしましょう。
湿度が高いとダメですが、気温が高く、湿度の低いときには干すことができます。

排気ガスなどが気になる

たとえば、家の周りが道路だとか電車が走っているだとか。
近くで工事をしているとかで、ホコリや排気ガスなどが気になる。

そんな屋外で梅を干したくないと思ったら、屋内で梅を干してみましょう。
日当たりがいいのが一番ですが、風通しがよいところならば案外大丈夫です。
窓を大きく開けて、網戸の内側に梅を置いて干しましょう。

もしくは、カバー付きの干し籠などを用意して、外で干すのもいいでしょう。

干す場所がない

干す場所というと、屋外、ベランダ、窓のある室内などなど。
普段、洗濯物を干している場所があれば、そちらでもいいでしょう。

風通しがよくない場合には、扇風機を使うという手があります。
また、室内で干すなら扇風機もしくはエアコン、除湿機を併用するのもいいでしょう。
乾燥させることで、ある程度雑菌の繁殖を抑制することができます。

できれば短時間でも陽の光に当てたいところではありますが、
日陰だとしても、紫外線はあるので殺菌効果が少しは期待できます。
その場合、野外ならいいのですが、室内ならば窓の近くで干しましょう。

ただ、面倒くさい

干すのがとにかく、面倒くさい。

そんなときには…
無理して「梅干し」にするよりは、「梅漬け」状態にしておきましょう。

「梅漬け」状態のまま干さなくてよく、もちろんそのまま食べることができるのですから。
面倒なときはそれでいい。

また気が向いたときにでも干せばいいし~、干さなくてもいいし~
気楽に行きましょう!

干す必要がない梅漬け

「梅干し」と言いつつ干していないと、
干せなかった…という、ちょっとした後ろめたさ?が残ります(笑)

しかし、はじめから干すつもりのない「梅漬け」を漬けたと思えば、
全然気が楽ですよ~\(*^o^*)/

実際、天候不順などで干したくとも干せない年などもあります。
ですから、あまり干すことにこだわらなくてもいいかもです。

今年干さなくても、来年干すという手もありますので~。

干すの無理!
と思ったら、干さないと決めてしまって大丈夫ですよ。
「これは梅漬けv」と言っておけばいいのですから。
(誰への言い訳なのか…^^;)

ちなみに、干さない場合(梅漬け)は、梅酢の中に漬けたままにしておきます。
ある程度梅酢に浸しておいた梅は、梅酢から取り出して梅だけで置いておくことも可能。
ですが、減塩で漬けた梅漬けの場合には、梅酢に浸っている方が傷みにくいです。

びん干し梅干しというもの

梅を並べて干す時間も無いんだけど!
それでも、やっぱりどうしても干したい!

ということなら、こんな干し方もあります。

「びん干し梅干し」

これは、「梅ぢから」という本で紹介されたもの。
(著者:藤清光・中山美鈴/ 発行:社団法人 農山漁村文化協会/ 2004年)

以下、引用。

“「土用干しを簡略化。」ふたをあけ、びんごと干して 日に当たるだけ。”

“晴天の続く日の昼間だけ、一週間くらい”
とあります。

瓶の蓋を開けっ放しにして干すので、ほこりなどが気になるなら
キッチンペーパー等で蓋をして日に干します。

それでいいの?
とか思いますが、実際に直射日光に瓶ごと当てると、結構熱くなるくらいの温度になります。
充分殺菌になるので、ぜひ試してみるといいでしょう。

なお、この「梅ぢから」という本。
いろいろな梅漬けの方法や、梅を使った調理法などの紹介もあるので、おすすめですよ。

後記

梅を干すって、けっこう手間も時間がかかるもの。

しかしながら、梅干しの仕上げだぁー!と思えば、それなりに楽しいものです。
でも面倒だな…と思うときもあることでしょう。

梅干しの漬け方や干し方などは自由です。
そして「梅干し」のつもりが、干すのをやめて「梅漬け」になっちゃった…となっても全然いい。
そのときそのときで、無理しない程度に楽しんで行きましょう~!

ではでは、今回はこのへんで。
ここまでお付き合いくださいましてありがとうございます。

あなたの梅干し、もしくは梅漬けがうまくいきますように~ヽ(´ー`)ノ~♪

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