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梅の傷はいろいろ。その違いと対処がわかれば悩まずに済む。

この記事を読むのに必要な時間は約 10 分です。

梅を漬けるときには、梅の傷が気になります。

傷といっても、いろいろな状態のものがありますよね。
どんなものがよくて、どんなものはよくないのか。

この判断がつかないと困ってしまいます。

そのため少しでも、よくある梅の傷について知っておくといいですよ。
判別がつけやすくなるし、心配せずに安心して梅を漬けることができます。

そして、むやみに梅を廃棄してしまうような、無駄も減らすことになるのです。

1. 梅の傷のいろいろ
2. 外からの傷

3. 梅の生理的な傷
3.1 やに果
3.2 日焼け

4. 梅の病気による傷
4.1 黒い斑点
4.2 赤紫色の斑点
4.3 表面が白っぽいもの
4.4 まだらに灰色のもの

5. 害虫によるもの
5.1 しこり
5.2 虫が入る
6.後記

それではひとつずつ見てみましょう^^

1. 梅の傷のいろいろ

梅の傷にはいろいろな種類があります。

・外からの傷
・自然による傷
・環境によるもの
・病害虫によるもの

それぞれの傷には特徴がある。
見た目の状態で、どんな傷なのかわかるものも多くあります。

一見して傷が多いなと感じる梅。
これはよくない傷じゃないかと思える梅。
そんな傷でも、気にしなくてもいい場合があるのです。

それなのに、見た目がよくないために処分してしまうこともあるでしょう。
しかしそれはとても勿体ないことなのです。

是非、梅の傷について知っていきましょう。

2. 外からの傷

梅の実は木に成ります。
当たり前だし知ってるよ!と突っ込まれそうですが^^;

花が咲き、受粉して実が付いて成熟、そうして収穫される梅の実。
その間、約120日前後の日数がかかるそうです。
およそ4ヶ月もの間、樹上でじっくり育っていくのですね。

梅の実は野外で風雨にさらされ、葉や枝が擦れたり当たったりします。
そのため、擦り傷・切り傷もあって当たり前。
その中で無傷でいられる梅の実は、とても強運だったのかも知れません。

少々の擦り傷・切り傷の場合は、支障ないので大丈夫。
中には深い傷を負い、修復するために硬いかさぶたが出来ているものもあります。

それは梅の実が生きて育ってきた証。
少々のものは気にせず、そのまま漬けても特に問題ないようなものです。

ただ気をつけることがあるとすれば、梅が収穫された後の傷。
木からもがれた後は、傷口の修復がされないため、そこから傷んでしまいます。

〔状態〕
・切り傷
・擦り傷
・かさぶた
・打ち身
など。

〔対処〕
・傷口がふさがっていたり、かさぶたが出来ているものは大丈夫。
・傷口が変色していたり、ブヨブヨしているようなものは外す。

運搬中などに擦れたり、圧迫されたりして出来たような傷や割れ。
落ちて割れたもの、時間が経って変色したようなもの。
傷口が古く変色したような梅は、使用せずに省きます。

まだ出来たばかりのような新しい傷であれば、ジャムにしたり傷口を取り除いて漬け込むなどして使うといいでしょう。
ただし漬込みに使うときには、柔らかくなって溶け出した果肉によって、漬け汁が濁ることがあります。この場合、傷んだときの濁りと見分けにくいので注意が必要です。

3. 梅の生理的な傷

生理的な傷とは。
梅の実の成長過程において起きる事柄で、傷が出る場合があります。

3.1 やに果

〔名称〕
ヤニふき果

ヤニ果、あるいは樹脂障害果などとも呼ばれるもの。
養分のホウ素が足りなくて起きる、梅の生理障害。

〔状態〕
梅の表面に、ヤニが付く。
もしくは梅の果肉にヤニが溜まり、空洞になる。

ヤニは透明のゼリー状のもの。
ベトベトして乾くと褐色になり、ひどいものは梅の形も損なう。
品種によって出やすいもの、出にくいものがある。

〔対処〕
人が加工して食べるには害のないもの。
しかしひどいものは省いたほうがよいでしょう。

食味が悪いことなどから、梅干し作りには向かないとされている。
子供の頃、梅酒に漬かったものを食したことがあるが、食感はコリコリ。
見た目や食味は少々違和感があるが、特段変な味や香りなどがするものでもない。

3.2 日焼け

〔名称〕
日焼け障害

〔状態〕
実が茶色く変色し、陥没するもの。
見た目が傷んだ感じに見えるため、わかりやすいと思われる。

〔対処〕
このような状態の梅は、使用することなく省きましょう。
単なる日焼けのように思いますが、木や土壌に問題がある場合に発生しやすいもののようです。

4. 梅の病気による傷

梅の病気であって、人には害を成さないものが多い。

4.1 黒い斑点

〔名称〕
黒星病

〔状態〕
実の皮に、円状の灰色の点がいくつも現れるもの。
ひどいものは実の表面に亀裂を生じる。

〔対処〕
人に害はないので、そのまま使ってかまわない。
気になるなら、皮だけの問題なので削いで使う。

4.2 赤紫色の斑点

〔名称〕
潰瘍(かいよう)病

〔状態〕
皮だけでなく、内部まで斑点が出るもの。
黒いような赤っぽいような色をしている。

〔対処〕
軽いものなら気にせず使ってかまわない。
しかし斑点部分は硬く、食感はよくない。
ひどいものは外したほうがいいでしょう。
軽度でも気になるのなら、病斑部分を削いで使う。

4.3 表面が白っぽいもの

〔名称〕
うどんこ病

〔状態〕
皮表面に、円形状に粉が吹いたように白くなっているもの。
ひどいものは色が茶色くなり、ひび割れる。

〔対処〕
見た目でわかるものは外します。

4.4 まだらに灰色のもの

〔名称〕
スス病

〔状態〕
ススが付いたように、表面がまだらに灰色になったもの。
梅の内部や質には全く問題がない。

〔対処〕
ただ外見だけの問題で、人に無害。
この梅を何に使っても、特に気になることはないでしょう。
ただ、皮の色味がよくないというだけ。

5. 害虫によるもの

梅も果実。虫がつくこともあります。

5.1 しこり

〔状態〕
梅の実の表面に刺したような傷があるもの。
カメムシが針を刺して果汁を吸うため、果肉は硬くしこりが残る。

〔対処〕
梅を漬けて食すのに支障はない。
果肉にしこりがあるため、梅干しにすればその部分のみ硬さが残る。

5.2 虫が入る

〔名称〕
アカマダラケシキスイ、あるいはウスモンアカヒラタケシキスイという。

〔状態〕
梅の実に穴があいていれば虫を疑う。
しかし、ヘタ部分から侵入しているとわからないことも。

梅が熟して落ちたとき、地面から出てきて梅に幼虫が入る。
もしくは、梅に傷があるところへ成虫が入ることもある。

〔対処〕
虫抜きのため、水に30分ほど浸けておく。
そのうち実の中から出て、水面に上がってくる。

熟した梅は、あまり長くは水に漬けないほうが無難。
梅を洗うときに水を貯めて、梅を浸けながら洗うのもよい。

6.後記

今回は、梅の実にできる傷の状態と対処について書いてみました。

梅の実は自然のものだと、けっこう傷だらけのものは多いです。
これは梅の木の状態や環境によっても、いろいろ違いはあるようですけど。

市販されている梅は、農家さんの日頃の努力であったり、薬による防除などがしてあったりするので、傷のないものはほんとに傷一つない、きれいなものですよね。
こちらを見慣れていると、ついこれが当然のことのように思ってしまいがちですが、違うのですよね。

スーパーなどで売られているキレイな梅を見慣れてしまうと、手をかけていない自然の梅が、あまりに傷だらけでびっくりしてしまいます。
私が実際そうでした。

スーパーのきれいな梅を見慣れていた私は、人から頂いた梅が傷だらけで驚いたのです。
驚き、その年は随分そんな梅を無駄にしてしまったことがありました。
しかし傷の一つ一つを調べてみると、これが当たり前なんだねぇと。
もったいないことをしたものです。

今では傷の区別も少々はわかるようになりました。
そして見慣れてもきたので、そういうものだと思うようになりました。

人は未知のものがこわいもの。
知らないからこそ、こわいんですよね。

知ることって大事。

それでは今回はこのへんで。
ここまでお付き合いくださいましてありがとうございます。

あなたのところに来た梅ちゃん。
傷をしっかり見極めて、余すことなく使い切りましょ~ヽ(´ー`)ノ

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