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梅を干す道具は、家の環境に合うものを考えて選びましょう。

この記事を読むのに必要な時間は約 12 分です。

梅干し作りの最後の工程である、干す作業。
梅を干すために使う道具は、いくつかの種類があります。

毎年梅を干すなら専用のものが便利ですし、時々しか使わないのなら、代用の道具でもいいでしょう。

今回は、干す作業の時に必要なものなども交えて、干す時に使う道具について書いていきます。
梅を干す前に自宅の環境などを考えつつ、予め何が必要になるかな~と想像しながら進めていきましょう。

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梅を干す時の道具について

梅を干す道具は、これから何年も使うかも知れない道具。
家で使いやすい道具はどれなのかを考えて用意するといいでしょう。

また、梅干しを干すのは今回初めて!という場合には、わざわざ新しい道具を買わなくとも、家にあるものを使って干すのもいいですね。

梅を干す道具を選ぶ時に考えること。
・干し場所
・干し方
・道具の大きさ
・道具の収納場所
・ほこりや虫よけ
などなど。

梅を干す道具の種類

梅を干す道具は、定番のものからそうでないものまで、いろいろあります。

〔梅を干す道具〕
・エビラ、干しザル
・干し網、干しかご、干し野菜ネットなど
・その他、干せそうなもの

エビラ、干しザル

エビラや干しザルは、干し物をするときの定番の道具です。
主に竹製で通気がよく、梅干しの干し作業によく使われるもの。

梅を干すときにおすすめなのは、底が平らなもの。
底が丸くなっているものだと、端っこに置いた梅が転がってしまいます。
干し面を一杯に使って干そうとするときには、少々やっかいです。

材質は特に竹製などの自然素材のものが向いていますが、無ければプラスチック製のものでもいいでしょう。
習慣的に毎年梅干しを作ろうと思うなら、用意しておくと便利です。

干し網、干しかご、干し野菜ネットなど

全体が網になっていて、吊り下げて使うもの。
よくあるのは干物用の干し網などですね。

底の網がしっかりと支えられているものが使いやすいです。
底がたるんで梅が転がるようであれば、直置きはしづらいので、中に小さめのザルなどを入れて梅を並べます。

干し網のいいところは、全体を網で覆われていること。
虫やホコリなどの心配が少なくなります。

ただし干し網でも、金属製のものは避けましょう。

その他、干せそうなもの

網目状になっていて風通しがいいものは何でも使えます。
・巻きす
・すだれ
・よしず
などなど。

少量ならば、巻きすがおすすめです。

なかには網戸の網などを利用されている方もいらっしゃるようです…。
食品用の道具でないものを使う場合には、毒性などの心配がないものを用い、よく洗って天日で乾かしておきましょう。

焼き網などもいいかな~とは思いますが、たいがい金属製…梅酢が付着したりもするので、金属製品はちょっと避けたいですね。

その他には、食器を干すためのプラスチックザルとかも使えます。

干す道具を選ぶ

先程上げた道具のほかにも、何か干しやすそうなものがあれば何でもいいかと思います。
家にあるものを使おうと思えば、次に当てはまるものを選ぶといいでしょう。

〔干す道具の性質〕
・風通しの良いもの
・梅を平らに置けるもの
・酸や塩分に強いもの

◇ 風通しの良いもの
梅を干すときには風の通るものがいいので、適度に隙間があって網目状のものがいいでしょう。

◇ 梅を平らに置けるもの
梅を置いても転がってしまわないよう、平らに干せるものがいいでしょう。

◇ 酸や塩分に強いもの
梅を干す道具を選ぶときには、金属製の道具を使うのは辞めておきましょう。

(1) 梅の性質と金属

梅は金属を嫌うと言います。
それは梅に含まれる酸が、金属を腐食させるからです。
しかも梅干しは梅を塩漬けにしたもの。
塩も金属を腐食させるので、梅干しは2つの理由で金属に接しないほうがいいのです。

梅を漬け込む前の作業時など、少々の間なら金属の道具を使うこともあります。
しかし梅と直接接触する時間が長い場合には、金属の使用を避けたほうがよいでしょう。

(2) 梅を干す時間は意外と長い

梅を干す期間は3~4日、場合によってはもっと日数をかけるということもあります。
そして天日干しをていると、日中には結構な高温になります。

高温の中、梅の酸と金属が接触し続けていたら、金属が腐食してしまうことも。
梅と触れていた金属の部分が腐食してしまったら、あまり気持ちのいいものではないですよね。

道具を選ぶときには、注意しておきましょう。

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作業時にあるといい道具

梅を干すときには、干す道具だけでなく、作業時に必要な道具もあります。
その道具は家にあるもので充分なので揃える必要もないのですが、一通り紹介しておきます。

・梅を掴む道具
・水切り用の道具
・赤紫蘇を絞る道具

梅を掴む道具

塩漬け状態の梅を取り出して使うもの。

たとえば
・菜箸やビニール手袋など
おすすめは菜箸です。

そして念のためにあればいいのが
・食品用の消毒用アルコール

手を使う場合には、ビニール手袋でも素手でもいいですが、
その場合には念の為に食品用の消毒用アルコールで消毒をしておきましょう。

水切り用の道具

梅は容器の中でどっぷりと梅酢に浸っている状態。
梅は梅酢で濡れています。

その状態でザルに並べると、乾きが遅い上に、皮がザルに張り付きやすくなるのです。
ですから前もって梅酢を切るために、水切りの道具を使います。

たとえば
・水切りザルと受け皿のボールなど

一旦水切りザルに梅を出し、梅酢がボタ落ちしなくなったら、干しザルに並べて干していきます。

この場合、プラスチックの水切りザルがいいですが、無ければ金属製のザルでもいいでしょう。
ただし、作業が終われば放置せず、すぐにきれいに洗ってしまいましょう。

赤紫蘇を絞る道具

梅とともに赤紫蘇を一緒に漬けておいた場合。
赤紫蘇も干すなら、干す前に梅酢を切る必要があります。

たとえば
・ビニール袋やビニール手袋
もしくは薄手のゴム手袋など

赤紫蘇を菜箸で絞ってもいいのですが、時間がかかる割に菜箸では殆ど梅酢を絞りきれないのです。
そこで、ビニール袋などを使います。

ビニール袋を裏返し、赤紫蘇を掴んで絞る。
すると、あっという間にきれいに梅酢を絞り落とす事ができます。

ビニール袋を使う場合には、食品用の厚手のものを使うといいでしょう。
薄い袋だと、絞っているうちに破けてしまうことがあります。

赤紫蘇は固めに絞ってから干さないと、液がボタ落ちしたり、なかなか乾燥が進まないのです。
一番手っ取り早いのは、手で絞って手で分けること。
薄手のゴム手袋か素手がいいかも。
素手の場合は事前にきれいに洗い、アルコール消毒をしましょう。

干すときに、あるといい道具

不要と思えば特に必要はないものですが、あればいいなと思うもの。
それは家にあるものを使ったり、あるいは必要ならば市販のものでもいいでしょう。

それぞれ干す環境に合わせて考えてみるといいですね。
・汚れ防止に敷くもの
・ホコリよけ、虫よけになるもの
・底上げするもの
・吊るすもの
などなど

汚れ防止に敷くもの

梅を干す時、あまり周囲が汚れたりすることもなさそうなのですが。
干しザルなどを置く場所の下には、何か敷いておくと無難です。

たとえば
・新聞紙やレジャーシートなど

赤紫蘇を一緒に漬けている場合には尚更です。
赤紫蘇で赤く染まった梅酢がボタ落ちすると、赤紫蘇の色が着いてしまいます。

あらかじめ水気(梅酢)を切ってから干すとあまり心配することもないのですけど、念のために敷いておくと、いざという時にたすかります。
レジャーシートなどの通気の悪いものを下に敷く場合には、干しザルの下に台を置くなどし、通気をよくしましょう。

ホコリよけ、虫よけになるもの

ホコリを気にすると何も干せなくなりますが…
外に干す場合には、やはり排気ガスや大気汚染なども気になりますよね。
細かい粒子などを排除するのはなかなか難しいですが、少なくともわかりやすい虫などは避けたいものです。

たとえば
・網目状で通気性のよい、カバーになるようなもの

小さな干しザルになら、メッシュ状のフードカバーなども使えます。
大きな干しザルなら、蚊帳のようなものでカバーするのもありでしょう。

これから道具を選ぶのなら、はじめから干し網を選ぶというのもいいですね。
他には、メッシュカバー付きの干しザルなどもあります。

虫などを気にするのなら、カバーの他に置き場も考慮します。
通り道になるような場所は避けて、干しザルを風のあるところに置いたり。
あるいは紐を付けてぶら下げて干すなどもできるでしょう。

底上げするもの

干しザルを置いて使うときには、何か台になるようなものを用意します。
干しザルの底にも風が通るようにするのです。

たとえば
・ダンボール箱などの手頃な箱
干しザルに合わせた大きさのものを探しましょう。

吊るすもの

屋外にしても室内にしても、上から吊るす場所があれば便利です。
屋外なら物干し竿、室内ならカーテンレールなどを使うといいでしょう。

そこに吊り下げるための道具は、家にあるもので充分。
・ビニール紐や麻ひもなどの紐類
・S字フックなどの引っ掛けるもの

干し網などは元から吊るすように出来ているので申し分ない。
干しザルなどの場合には、紐を3~4箇所かけてあげれば、吊るして使うことができます。
そしてS字フックがあれば、竿にでもなんでも引っ掛けられる。

吊るして干すことができれば、干すための台などを用意する必要もなく。
置き場所に困るとか嵩張るということがないので、とても便利。
日中は屋外で干して夜は室内に移す場合でも、吊るせる状態だと置き場に困らないのです。

後記

今回は梅を干す時の道具について、一通り書いてみました。
ただ干すだけとはいえ、干す道具以外にも細々とした道具を使いますね。

うちでは、丸型の干しザルをいくつか使って梅を干しています。
大きいものは台の上に置き、小さめのものは淵に3か所紐を通し、吊り下げて使うのです。

この干しザルも何年も使っているものなので、そろそろ壊れかけ。
買い替え時には、底の平らな干しザルか…カバー付きがいいかそれとも…やはり迷います。

ちなみにうちでは、梅干しを干す時に虫が寄ってくるということは、あまり経験がないですね。

ただ、排気ガスや大気中のゴミなどが気になるため、最近は室内で、窓の網戸越しに干しています。
たまにはのびのびと、一日中一箇所に置いて天日干しをしてみたいものです。
引っ越さにゃ~無理だね。

では今回は、このへんで。
ここまでお付き合いくださいましてありがとうございます。

あなたに合う道具に出会えて、いい感じに梅ちゃんが干せますように~ヽ(´ー`)ノ

この記事を書いた人
のらうめ

梅を漬けるのが大好き。
いろいろなことを調べたり実践したりするなかで、成功や失敗、わかったことなどを含めて書いています。
梅の時期は短いけれど、生梅の香りや漬ける楽しさを、ぜひ広くおすすめしたい。

そのほか管理人のプロフィールはこちらから。
>> https://mekurie.jp/profile/

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