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梅干しの土用干しに失敗はあるのか。完成がイメージと違う?

この記事を読むのに必要な時間は約 13 分です。

梅干しの土用干しをする上で、心配なことは何でしょう。

天気?
カビ?

失敗しないか心配?

梅干しの土用干しとは、梅を天日に干すこと。

一般的には、
“三日三晩干しましょう~“
と言われていますよね。

初めての梅干し作りなら、
梅を干すことが初めてでドキドキすることでしょう。

梅を塩漬けにして、これまでなんとかカビを出さないように気を付けて。

それなのに、三日三晩外に干すって大丈夫なのっ?…って(笑)

梅を干すまでの間しっかりと梅が漬かっていれば、
なんの問題も出るものではないのですよ。

あぁ、もちろん、いい天気のときに干すことが大事。
雨は大敵ですよ。
ここまでくれば、心配はお天気くらいなものでしょうか。

今回は、そんな梅を干す時の心配事について書いていきたいと思います。

 

それでは、ひとつずつ見ていきますよ。

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梅干しを干すときに失敗はあるのか?

梅干しの最終段階である、土用干し。
ここまできて失敗なんてしたくはないですよね。

梅を塩漬けしてからというもの、大事に見守って約ひと月。
長いような、短いような?

しかしそんなに心配することはないのです。
干す時に一番気にすることと言えば、雨くらいなもの。

あとはそれなりにやっていれば、失敗なんて殆どないようなものです。
それでも初めて作る場合にはいくつか気になることがあると思うので、ここで思いつく限り書いていくことにします。

こんなときには失敗か

失敗というのは、人によって基準が異なるものです。

梅干しでも同様。
理想が高ければ高いほど、失敗という枠は大きくなり、そうでなければ失敗というものは殆どないに等しい。

初めて梅干しを作るときには、「理想の梅干し」あるいは「梅干しとはこんな感じのもの」というイメージがあると思います。
そこから外れると、失敗したのではないかと思いがちです。

しかし、そうではないので安心しましょう。

三日三晩干せないと未完成?

梅干しの指南本やネットの梅干しの作り方などでよく書かれているのは、「三日三晩干す」ということ。
しかし色々と見比べてみると、三日三晩と書いてあるものもあれば一週間から十日干すと書いているものも。

なんでバラバラ?と思うかも知れないですが、これって実は当然のこと。
著者が住む地域の気候や環境などにもよるので、どこでも一律とはいかないものです。
書かれていることはあくまでもひとつの目安として捉えましょう。

書籍などでは見る人全てに当てはまるよう、平均的なところで書かれているものもあります。

環境や条件の違い

梅を干す場所の日照条件や環境は、各地域によって住む場所によってもみんな違う。
最近では気温もどんどん上昇していて、直射日光も強くなっています。

日差しがきつくてカラカラに乾燥している地域で、一日中日が当たる場所に三日三晩梅を干すとどうなるか。
下手すれば梅が干からびてしまいますよね。

逆に、気温が上がりきらず日当たりの弱い場所で、風を頼りに干している場合だってある。
屋外で干すか、室内で干すかでもずいぶん違ってくるものです。

なので実際に干すときには、自分でどのくらい干すのかを判断します。

判断は観察と好みで

どのくらい干したらいいのかというのは、梅の状態を見て判断をします。
その基準は自分の好みで充分。
しかし初めて梅を干す場合、自分の基準というものすらよくわからないと思います。

これは経験でしかわからないこともあるので、時折、干している梅を観察してみましょう。
よく見て、あるいは触って食べてみて、食感や水分量がどのくらいが好きなのか試してみるといいでしょう。

補足。
梅干し…というか、干す前の塩漬け状態の梅は、干さなくても食べられるものです。
なので、干し上がっていない梅でも安心して食べて大丈夫ですよ。

ちなみに味については、梅の品種や性質、漬け込み時の塩の量や漬けるタイミングによっても違いが出るものです。

干し上がりがイメージと違う

梅干し作りで楽しみなのは、干し上がり。
干し上がるまでなんだかワクワク。
そして期待感。

その干し上がりがイメージと違うと、がっかりしてしまうかもしれませんね。

干し上がりのイメージ

梅干しの指南書にはよくこう書いてあります。
「皮が指でつまめる程度に干す」

日数や干し時間などは一律にはいかないけど、干し上がりの基準やイメージは近づけることができます。

しかし、これもあくまで目安として捉えましょう。
けっして、こうならなかったら失敗、ということではないのです。

この干し上がりの状態というのは、干し方や干し加減もある程度大事です。
しかし、梅の質で決まってしまうようなところもあります。

梅の品種や質が違う上、漬ける状態や具合も違えば簡単には同じようにならないのは当然。
なので、イメージと違うからと言って、失敗だと落ち込む必要もないのです。

初めて梅干しを作るのなら、尚更。
梅干しづくりは、なかなか甘くはないのですよ~。

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イメージに近づける干し方

イメージと違う干し上がりはこんな感じ?
・実が硬い、皮が厚い
・皮が破ける
・硬い部分と柔らかい部分がある
・色がまだら

梅の品種や質が違うと、イメージする梅干しと同じようにするのは難しい。
けれど、干し方によっては少しでもイメージを近づけることはできます。

本来は梅を塩漬けにするところから気を付ける必要があるのですが、
ここでは干すことで何が改善できるのかを書いていきます。

(1) 実が硬い、皮が厚い

これは日中梅を干して、夜には梅酢につけ戻す。
そして日中また干して、夜露に当てる。

梅酢に戻したり夜露に当てて干すことで、梅の果肉は柔らかくなり皮も柔軟になります。
これは梅の干し方の基本的なところなのですが、一通りやるといいですよ。

(2) 皮が破ける

梅は干したばかりの頃は皮が破れやすい。
しかししばらく干していると皮の表面が丈夫になり、柔軟性が出て破れにくくなります。

梅を干す時に時々箸でひっくり返したりしますが、そのときに徐々に判ると思います。

(3) 硬い部分と柔らかい部分がある

硬い部分というのは、シコリのようなもののこと。
これは梅の質に拠るところがあります。
干すだけではどうにもならないのですが、ちょっと手を加えます。

梅を干してしばらく、実が縮んで皮がしっかりしてきた頃。

果肉の硬いシコリがある部分を、手で優しく揉みほぐします。
もみもみするのです。

皮を破かないように、ヘタの部分から果肉が出ちゃわないように、慎重に行います。
そうして全体をほぐしてあげると、あらかた柔らかくなりますよ。

中にはどうにもならない個体もありますが、試してみる価値ありです。
ぜひもみもみ、やってみてくださいな。

(4) 色がまだら

梅を干すときには、時折梅をひっくり返して満遍なくお日さまに当てます。

梅を干す前、赤紫蘇を入れていない梅は、塩漬け状態のときには黄色い色をしています。
それが干していているとだんだん色濃くなっていき、梅干しらしい色になるのです。

赤紫蘇と一緒に漬けた梅は、塩漬けから出すと赤紫蘇のかかり具合で色がまだらになっていることがあります。
こんなときには、一日干した後に一晩梅酢に漬け戻し、再び干してあげると赤色がきれいに色づいていきますよ。
ただ、しっかり赤く色付くかどうかは、赤紫蘇の質や量にもよるところです。

干した時に出る白いもの

梅を干した時に出る「白い粉」「白いツブツブ」などの現象について。
これはたいがい、失敗などではなく塩などが結晶化したものです。

詳細は別記事にて書いていますので、ご参考までに。

(関連記事:梅干しの白いモノ)

失敗するとすれば雨

梅を干す作業は、基本的に大きな失敗はないものと思います。
はじめにも書きましたが、あるとすれば雨でしょう。

雨に濡れないために

雨に濡らさないために、いくつか気を付けておきます。

・一週間の天気予報を確認
梅を数日干すことを前提として、連続で晴れる日を確認します。

・空の様子を見る
天気予報ばかり当てにせず、自分の目でも空の具合を確認しておきます。

・湿度は高くないか
湿度が高い日には干さない方がいいでしょう。

・干すときには1日中、家に居るときに
何かあってもすぐに対処できるよう、家に居る時に梅を干します。

・家を空けるときには一旦取り込む
しばらく時間がかかりそうな用事で外出をするなら、空模様を見て判断。
雨が降ってもかからない場所に移しておくといいでしょう。

晴れているように見えても、一時的に雨が降ることもあります。
雲行きが怪しいなら、早めに対処しておきましょう。

雨に濡れたら

いくら気を付けていても、うっかり雨に濡れてしまうこともあります。
そんなときには慌てず、ちゃんと対処すれば大丈夫です。

もし梅が雨に濡れてしまったら。

〔対処方法〕
(1) 雨をそのまま拭き取るか、雨が気分的に嫌なら水で流す。
(2) 清潔な布巾やキッチンペーパーなどで水気を拭き取る。
(3) 梅酢にくぐらせる。
(4) 天候の良い日に天日に干す。

一通りこれだけやっていれば、無事に仕上がると思います。
しかし念の為に時折梅の様子を見てあげましょう。

干すときに失敗しないために

梅を干す時に失敗しないためには、第一に雨の心配だけ。
あとは細々としたことに気を付ければ大丈夫。

これまで書いたこと以外で気にすることは…
・梅の状態
・強い風
・大気汚染など
これくらいでしょうか。

(1) 梅の状態

梅の状態、というのは梅の塩漬けの状態のこと。
梅に異常はないかということです。
基本的にここが一番大事ですからね。

梅を干す日まで、見た目で特に変化が無ければ、大概大丈夫だと思います。
しかし何か変だと思えば、容器から取り出してよく確認してみましょう。
そもそもこの時点で梅の状態がよくなかったら、干し具合とか以前の問題ですしね。

(2) 強い風
風はある程度あるほうが、梅を干すには都合がいいと思います。
しかし時に、風が強かったり突風が吹きそうな日には充分注意すること。
せっかく干している梅を、むざむざ突風にやられてひっくり返したくはないものです。

(3) 大気汚染など
時々、大気中に汚染物質が舞うような日があります。
もし何かしら気になる場合には、注意報などが出ていないか見ておきます。
この他にも、お住いの環境で気になることがあるかも知れませんが、臨機応変に。

後記

さて今回は、梅干しの土用干しでの失敗はあるのか?
ということについて書いてみました。

梅干しはこういうもんだ!
こんな梅干しがいい!

そんな理想の梅干しのイメージは、人によって違うものです。
理想を求めて手作りをしたい場合と、自然な流れでできればいいや~という場合と。
作る側の想いもさまざまですね。

しかし共通するのは、美味しい梅干しを作りたい!ということ。

初めての梅干しづくりを体験すると、理想通りだったり、理想との違いにびっくりしたり。
感想も様々でしょう。
初めの第一歩としては、最終的に梅干しらしいものができればそれで成功だと思います。

干す作業として、理想を求めてあれこれ試してみるのは、二回目以降にやればいいこと。
一度目はマニュアル通りにやってみるということができて、梅干しが完成すれば御の字です。

極端な話、干した、乾いた、終わり!でもいいのですから(笑)
細かいことは、慣れてきたら考えて実行してみればいいのです~。
梅干し作りはなかなか奥が深いのですよ。

それでは今回はこのへんで。
ここまでお付き合いくださいましてありがとうございます。

あなたの梅ちゃんが、無事に梅干しになりますよ~にヽ(´ー`)ノ

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