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瓶の消毒方法は梅が傷まないようにするための大切な基礎知識

この記事を読むのに必要な時間は約 15 分です。

瓶の消毒方法は簡単。梅にとって、ひと手間で、ひと安心。

梅を漬けるときに欠かせないこと。

それは、カビ対策である消毒。

特に梅を漬ける容器は、念入りに消毒しておくと安心です。

そもそも瓶を消毒するのは何故なのか?

簡単に言うと、
「不要な菌を容器に入れないため」

例えば梅干しを漬ける場合、
瓶の中に梅と塩を入れて常温でひと月くらい置きます。

しかし日常的に、そこら中にはたくさんの菌がいます。

梅の時期の常温というと、初夏の前の暖かい頃。
しかも梅を漬けるのは梅雨の時期。
長雨でジメジメしています。

湿度は特に高い頃。
そんな時期。

空気中にたくさんの菌がいる中で、
瓶を消毒しないまま、梅を入れっぱなしでひと月常温放置。

考えるだけでコワイことになりそうです…^^;

容器を消毒するとか面倒くさいなぁ~なんて思うかもしれません。
しかし消毒するかしないかで、失敗するかどうかが変わるかもと思うと…

しっかり消毒しておきたいですよね。

そこで今回は、何かと使うことの多い瓶(びん)容器の消毒方法について紹介します。

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瓶容器の消毒方法、概要

瓶容器の消毒方法は大きく分けて2つ

(1) 熱による消毒

・煮沸(しゃふつ)消毒
・熱湯消毒

(2) アルコールや消毒剤などを用いた消毒

・度数の高いお酒(アルコール)で消毒
・食品用エタノール(アルコール)で消毒
・食品用の消毒剤で消毒

まずはこれらの消毒の概要について紹介します。

具体的な消毒方法については、「2.具体的な消毒方法」にて順に説明していきますね。

熱による消毒

煮沸消毒、熱湯消毒とは。
その名の通り、沸かした湯で熱を加えることによって消毒する方法。

瓶に熱を加えていいの?

瓶はガラス製品。
「ガラス製品は熱いものを入れると割れてしまう」
というイメージがあると思います。

実際、通常のガラス容器にいきなり熱いものを入れると、ガラスは割れてしまいます。
中には割れないものもありますが、それは「耐熱ガラス」仕様のもの。

「耐熱ガラス」とは、「耐熱性」といった性質をもたせたガラスのこと。

ガラスはその性質として、
「熱に弱い」のではなく「温度差に弱い」ものです。

そのためガラス容器は、いきなり熱いものを入れたり急に冷やしたりすると割れてしまうのです。

ガラス容器が割れる温度差の目安は40度。

割れるかもしれないと思うと怖いかもしれませんが、正しい方法を用いて行えば大丈夫です。

煮沸消毒と熱湯消毒の違い

煮沸消毒と熱湯消毒の違いは、これで決まります。

「消毒する瓶容器が、家にある大きい鍋に入るかどうか」

【煮沸消毒とは】
読んで字の如く、湯を沸かして煮立たたせて消毒する方法。
瓶を鍋に入れてグツグツ煮るので、鍋に入らないとできないのです。

【熱湯消毒とは】
熱湯を容器に注いで消毒する方法。
家の鍋に入りきらない大きな瓶の場合には、瓶に熱湯を入れて消毒をします。

消毒の効果は煮沸消毒の方がより高いようですが、できなければ熱湯消毒でいいのです。

アルコールや消毒剤を用いた消毒

アルコールや消毒剤などを用いた消毒は、その液体を容器に吹き付けるか拭き上げて消毒します。

度数の高いお酒で消毒

梅を入れる容器の消毒に使われるアルコールは、ホワイトリカーを使うのが一般的。

ホワイトリカーとは、アルコール度数35度以上の焼酎です。
ホワイトリカーは果実酒用として売られており、梅酒を漬ける材料でもあります。

梅酒は漬けないし、お酒は飲まないから買っても余らせてしまう…というのなら、200mlくらいの少量タイプがおすすめです。

ホワイトリカーは瓶の消毒にも使いますが、その他の道具の消毒にも使えます。
そして梅干しを作る際などにも使うので、あるととても便利なものです。

また、ホワイトリカー以外にも、アルコール度数が高い(35度以上)お酒が家にあるならば、それを使うのもよいでしょう。
例としては、ブランデーやウォッカ、スピリッツなどがあります。

食品用エタノール(アルコール)や消毒剤での消毒

食品用エタノール(アルコール)は薬局などで売られています。
消毒に使われるアルコールは、アルコール濃度が60~95%のものが有効で、80%のものが最も効果があるとされています。

種類は多数ありますが、「食品・食材にかかっても安心」と書かれているものがいいでしょう。
私は通常ホワイトリカーを使いますが、知人からすすめられたのは、ドーパー酒造の「パストリーゼ77」という製品。
これは「口に入っても安心」ということで購入し使ってみましたが、スプレータイプで使いやすいです。

ビン容器の具体的な消毒方法

それでは瓶容器の具体的な消毒方法を順に紹介します。

※熱消毒においての注意事項※

ここでは通常の瓶容器の消毒方法について書きます。
特殊な作りの瓶などは、説明書の注意事項をよく読んで従いましょう。

また、傷の入った瓶などは割れる危険もあるので、使用をやめておきます。

煮沸消毒の方法

【 煮沸消毒の準備と手順】

用意するもの:
・消毒する瓶
・瓶が入る鍋
・布巾(ふきん)
・キッチンペーパー
・熱い瓶を持てるもの

煮沸消毒の手順:
0. 瓶を食器用洗剤で洗い、水ですすいでおく
1. 鍋の中底に布巾を敷き、瓶を入れる
2. 鍋にたっぷりの水を入れる
3. 鍋を火にかけ、水から沸かし沸騰させる
4. 沸騰したら5分間グツグツ煮る
5. 鍋から瓶を取り出す
6. 瓶を伏せ、自然乾燥させる

【 煮沸消毒の具体的な手順】

0. 瓶を食器用洗剤で洗い、水ですすいでおく
使い始めや再利用する場合にも瓶は洗剤でよく洗い、きれいに水ですすいでおきましょう。

1. 鍋の中底に布巾を敷き、瓶を入れる
布巾を敷く理由は、鍋と瓶がガチャガチャ当たらないためと、鍋底が高熱になるため。

2. 鍋にたっぷりの水を入れる
水は常温かぬるま湯くらいを使いましょう。
(※いきなり高温はやめてね。)
水の量は瓶にかぶるくらいが良いですが、多少はみ出ても問題はないです。

3. 鍋を火にかけ、水から沸かし沸騰させる
瓶は急激な温度差には弱いけど、じわじわ温度が上がるのは平気なのです。

4. 沸騰したら5分間グツグツ煮る
瓶の付属品なども一緒に消毒をする場合は、熱に強いものか確認しましょう。
金属製の蓋やゴムパッキンなどは数秒程で引き上げるか、80度くらいのお湯で2~3分消毒。
熱に弱く変形などの恐れがあるものはやめておき、アルコール消毒しましょう。

5. 鍋から瓶を取り出す
熱いので慎重に、瓶を取り出しましょう。
瓶を伝って熱湯がかかることがあるので、気をつけましょう。

6. 瓶を伏せ、自然乾燥させる
瓶を清潔な布巾かキッチンペーパーなどに伏せて、自然乾燥させる。
瓶の口の下に割り箸などを差し込んでおくと、隙間ができて乾きが早い。
また、晴れた日なら太陽光が入る場所に置いておくのも自然の殺菌効果があり有効です。

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熱湯消毒の方法

【 熱湯消毒の準備と手順】

用意するもの:
・瓶容器
・布巾かキッチンペーパー
・熱い瓶を持てるもの

熱湯消毒の手順:
0. 瓶を食器用洗剤で洗い、水ですすいでおく
1. 瓶に60度くらいの湯を入れ、瓶を温める
2. 瓶の中の湯を捨て、瓶の中全体に行き渡るように熱湯をまんべんなくかける
3. 瓶を清潔な布巾かキッチンペーパーなどに伏せて置き、自然乾燥させる

瓶が弱いのは急激な温度差。
瓶に触れる湯は、徐々に温度を上げていくのがコツ。
瓶の温度が一緒に徐々に上がれば、割れる心配はないのです。

また、熱湯消毒のときにも、熱湯を入れている時間は5分位がいいようです。
やけどをしないように気をつけて行いましょう。

おまけ~ウチの母のやり方~

うちの母がやっているのは、ちょっと手抜き?な熱湯消毒方法です。

どこが違うのかと言うと、いきなり熱湯を注ぐこと…
普通なら割れそうでこわいですよね…(゚Д゚;)

うちの母は言いました。

「瓶が濡れてれば大丈夫」

さらに

「瓶のフチにかけちゃダメ」

私も試しにやってみましたが、意外と平気でしたのでここで紹介します。
※ただし、真似してみる場合は自己責任でお願いしますよ~ヽ(´o`)ノ

用意するもの: 瓶容器、清潔なカゴかキッチンペーパー、熱い瓶を持てるもの

【うちの母による熱湯消毒の方法】

0. 瓶を食器用洗剤でよく洗い、水できれいにすすいでおく
ここまでは同じ。

1. 瓶に水滴がついたままで、沸騰した湯を瓶の中心へ向けて注ぐ
※瓶が乾いていれば、瓶を必ず常温の水で濡らしておくこと。
※瓶のフチに熱湯をかけないこと。必ず瓶の中心へ熱湯を注ぐこと。

2. 熱湯を瓶の中全体に行き渡らせるように、瓶の中で熱湯をまんべんなく回す
熱いのでお湯がかからないように気をつけること。

※これは湯の量が少ない場合。
熱い瓶を持って回したくないなら、容器一杯に熱湯を注くだけでいいです。

3. 中の湯を捨て、瓶を清潔なカゴかキッチンペーパーに伏せて置き、自然乾燥させる
キッチンペーパーに伏せる場合は、瓶の口に割り箸を置いて浮かせ、乾燥させる。

以上です。
通常の方法と比べると1段階抜けていますが、瓶が割れなければそれでよし…。

不安な場合には、少しずつ温度を上げてお湯をかけていく方法を取れば大丈夫です。

度数の高いお酒での消毒方法

梅を漬けるときによく使われるのは、ホワイトリカーでの消毒。
消毒の方法としてはいくつかあるので、ホワイトリカーを例にして書くことにします。

(a) 瓶の中にホワイトリカーを入れ、瓶全体に行き渡るように瓶をまわす
(b) キッチンペーパーなどにホワイトリカーを含ませ、瓶の中を拭く
(c) ホワイトリカーをスプレー容器に入れ、瓶の内側にホワイトリカーを吹きかける

(a)~(c)どれか一つの方法で、ホワイトリカーを塗布すればいいだけです。

うちでよくやるのは、(a)か(c)ですね。
(b)は瓶の中に手を入れるので、瓶の内側に手があたるといやだなぁと。

どれも一度はやってみると、自分に合う方法が見つかりますね。

食品用アルコール(エタノール)や消毒剤での消毒方法

食品用アルコール(エタノール)や消毒剤などを使った消毒方法は、
使うものが違うだけで、先程のホワイトリカーと同じく、液体を瓶の内側全体に塗布するだけ。

しかしながら消毒剤などの種類はいろいろ。
お使いの製品の使用方法や使用上の注意などをよく読み、その製品にあった方法で行いましょう。

梅を漬ける瓶容器は、二段階消毒する

二段階消毒ってなに?

便宜上わかりやすいように、言ってみました^^
つまり消毒を二回行います。
その方法は簡単。

一回目、煮沸消毒か熱湯消毒を行う。
二回目、瓶が乾いてから、アルコールや食品用消毒剤等で消毒する。

これだけです。

瓶容器は、煮沸消毒か熱湯消毒が基本。
これは瓶全体の殺菌消毒を行えるため、確実な消毒方法です。

その後、瓶は自然乾燥をしますが、梅を漬ける直前にホワイトリカーなどで再度さっと消毒をします。

菌によっては100度では死なないものや、アルコール耐性の菌などもいますが、通常は熱消毒とアルコール消毒の効果で、たいがいの菌はいなくなります。

ウチでは毎年のように瓶容器で梅を漬けますが、通常二段階で消毒をしています。
そのせいか、減塩で梅を漬けても、カビが出るということはないのです。

梅を漬ける瓶の消毒方法まとめ

(1) 瓶の消毒方法は大きく分けて2つ

・熱消毒(煮沸消毒、熱湯消毒)
・アルコールや食品用の消毒剤などでの消毒

(2) 煮沸消毒と熱湯消毒で気をつけること

瓶は温度差に弱いので、急激に熱を与えないこと。
また、急激に冷やしたりもしないこと。

(3) 消毒に使うアルコールや消毒剤は

・度数35度以上のお酒(アルコール)
・食品用のエタノール(アルコール)
・食品用の消毒剤など

(4) 梅を漬ける場合の瓶の消毒は

・熱消毒とアルコール消毒などの二段階で行うとよい
(煮沸消毒か熱湯消毒+アルコールや食品用消毒剤などでの消毒。)

煮沸消毒・熱湯消毒は瓶を乾かす時間が必要なので、梅の処理前にやっておくといいでしょう。
また、ホワイトリカーや食品用薬剤での消毒は、梅を漬ける直前にするといいです。

消毒は慣れないとむずかしく感じたり、面倒だなぁ~と思うこともあるでしょう。
しかし慣れれば、なんてことのない作業ですので、梅ちゃんを傷ませないためにも、ぜひやってみてくださいね。

ではでは、これにて。

ここまでお付き合いくださいましてありがとうございます。

無事に瓶の消毒ができますように~ヽ(´ー`)ノ♪

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