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瓶の消毒方法は梅が傷まないようにするための大切な基礎知識

この記事を読むのに必要な時間は約 14 分です。

瓶の消毒方法は簡単。梅にとって、ひと手間で、ひと安心。

梅を漬けるときに欠かせないこと。
それはカビ対策である消毒です。

特に梅を漬ける容器は念入りに消毒しておくと安心です。
そこで今回は、何かと使うことの多い瓶(びん)容器の消毒方法について紹介します。

1. 瓶容器の消毒方法は主に3つ
1.1 煮沸消毒か熱湯消毒
1.2 ホワイトリカーで消毒
1.3 食品用アルコール(エタノール)で消毒

2. 具体的な消毒方法
2.1 煮沸消毒、熱湯消毒
2.2 ホワイトリカーで消毒
2.3 食品用アルコール(エタノール)で消毒

3. 梅を漬ける瓶容器は二段階消毒する
4. 瓶の消毒方法まとめ

そもそも瓶を消毒するのは何故なのか、簡単に言うと「不要な菌を容器に入れないため」

例えば梅干しを漬ける場合、瓶の中に梅と塩を入れて常温でひと月くらい置きます。

しかし日常的に普段からそこら中にはたくさんの菌がいます。
梅の時期の常温というと、初夏の前の暖かい頃。
しかも梅を漬けるのは梅雨時期なので、長雨でジメジメ。湿度は特に高い頃。

そんな時期、沢山の菌が居る中に瓶を消毒しないまま梅をひと月入れっぱなしで常温放置…
考えるだけでコワイことになりそうです…(笑)

容器を消毒するとか面倒くさいなぁ~なんて思うかもしれません。
しかし消毒するかしないかで失敗するかどうかが変わるかもと思うと…
しっかり消毒しておきたいですよね。

1. 瓶容器の消毒方法は主に3つ

・煮沸(しゃふつ)消毒か熱湯消毒
・ホワイトリカーで消毒
・食品用エタノール(アルコール)で消毒

瓶容器に使う消毒方法は3つありますが、この方法を全て行う必要はないのです。
まずここでは、これらの消毒の概要について紹介します。
具体的な消毒方法については「2.具体的な消毒方法」にて順に説明していきますね。

1.1 煮沸消毒か熱湯消毒

煮沸消毒と熱湯消毒はその名の通り、熱を加えることによって消毒する方法。
瓶はガラス製品ですので「熱いものを入れると割れてしまう」というイメージがあります。

実際、通常のガラス容器にいきなり熱いものを入れると割れてしまいます。
中には割れないものもありますが、それは「耐熱ガラス」仕様のものです。

「耐熱ガラス」は「耐熱性」といった性質をもたせたガラスのこと。

ガラスはその性質として「熱に弱い」のではなく「温度差に弱い」ものです。
そのためガラス容器は、いきなり熱いものを入れたり急に冷やしたりすると割れてしまうのです。

ガラス容器が割れる温度差の目安は40度。
割れるかもしれないと思うと怖いかもしれませんが、正しい方法を用いて行えば大丈夫です。

1.2 ホワイトリカーで消毒

一般的には「焼酎(35度以上のアルコール)で消毒」とされています。
焼酎にもいろいろな種類があり迷ってしまうので、ホワイトリカーで充分です。
ホワイトリカーは果実酒用として売られており、梅酒を漬ける材料でもあります。

梅酒は漬けないし、お酒は飲まないから買っても余らせてしまう…というなら、200mlくらいの少量タイプがおすすめです。

ホワイトリカーは瓶の消毒にも使いますが、その他の道具の消毒にも使えます。
そのうえ、梅干しを作る際などにも使うので、あるととても便利なものです。

また、アルコール度数の高いお酒(ウォッカなど)が家にあるならば、それを使うのもよいでしょう。

1.3 食品用アルコール(エタノール)で消毒

食品用アルコールは薬局などで売られています。
消毒に使われるアルコールは、アルコール濃度が60~95%のものが有効で、80%のものが最も効果があるとされています。

種類は多数あり「食品・食材にかかっても安心」と書かれているものも。

私が知人からすすめられたのは、ドーパー酒造の「パストリーゼ77」という製品。
これは「口に入っても安心」ということで購入し使ってみましたが、スプレータイプで使いやすいです。

2. 具体的な消毒方法

2.1 煮沸消毒、熱湯消毒

煮沸消毒と熱湯消毒の違いは、これで決まります。
「消毒する瓶容器が、家にある大きい鍋に入るかどうか」

煮沸消毒とは字の如くで、湯を沸かして煮立たたせて消毒する方法。
瓶を鍋に入れてグツグツ煮るので、鍋に入らないとできないのです。

熱湯消毒は、熱湯で消毒する方法。
家の鍋に入りきらない大きな瓶の場合には、熱湯消毒をします。

特殊な作りの瓶は使用上の注意事項などをよく読み、説明書に従いましょう。
また、傷の入った瓶などは割れる危険もあるので、使用をやめておきます。

では順番に具体的な手順を見ていきましょう。

(1) 煮沸消毒の方法

用意するもの:
瓶、瓶が入る鍋、布巾、キッチンペーパー、熱い瓶を持てるもの

煮沸消毒の手順:
0. 瓶を食器用洗剤で洗い、水ですすいでおく
1. 鍋の中底に布巾を敷き、瓶を入れる
2. 鍋にたっぷりの水を入れる
3. 鍋を火にかけ、水から沸かし沸騰させる
4. 沸騰したら5分間グツグツ煮る
5. 鍋から瓶を取り出す
6. 瓶を伏せ、自然乾燥させる

次に注釈を入れて説明します。

0. 瓶を食器用洗剤で洗い、水ですすいでおく
使い始めや再利用する場合にも瓶は洗剤でよく洗い、きれいに水ですすいでおきましょう。

1. 鍋の中底に布巾を敷き、瓶を入れる
布巾を敷く理由は、鍋と瓶がガチャガチャ当たらないためと、鍋底が高熱になるため。

2. 鍋にたっぷりの水を入れる
水は常温かぬるま湯くらいを使いましょう。※いきなり高温はやめてね。
水の量は瓶にかぶるくらいが良いですが、多少はみ出ても問題はないです。

3. 鍋を火にかけ、水から沸かし沸騰させる
瓶は急激な温度差には弱いけど、じわじわ温度が上がるのは平気なのです。

4. 沸騰したら5分間グツグツ煮る
瓶の付属品なども一緒に消毒をする場合は、熱に強いものか確認しましょう。
金属製の蓋やゴムパッキンなどは数秒程で引き上げるか、80度くらいのお湯で2~3分消毒。
熱に弱く変形などの恐れがあるものはやめておき、アルコール消毒だけにしましょう。

5. 鍋から瓶を取り出す
熱いので慎重に、瓶を取り出しましょう。
瓶を伝って熱湯がかかることがあるので、気をつけましょう。

6. 瓶を伏せ、自然乾燥させる
瓶を清潔な布巾かキッチンペーパーなどに伏せて、自然乾燥させる。
乾燥時には瓶の口の下に割り箸などを差し込んでおくと、隙間ができて乾きが早い。
また、晴れた日なら太陽光が入る場所に置いておくのも自然の殺菌効果があり有効です。

(2) 熱湯消毒の方法

用意するもの:
瓶容器、布巾かキッチンペーパー、熱い瓶を持てるもの

熱湯消毒の手順:
0. 瓶を食器用洗剤で洗い、水ですすいでおく
1. 瓶に60度くらいの湯を入れ、瓶を温める
2. 瓶の中の湯を捨て、瓶の中全体に行き渡るように熱湯をまんべんなくかける
3. 瓶を清潔な布巾かキッチンペーパーなどに伏せて置き、自然乾燥させる

瓶が弱いのは急激な温度差。
瓶に触れる水(湯)は、徐々に温度を上げていくのがコツ。
瓶の温度が一緒に徐々に上がれば、割れる心配はないのです。

また、熱湯消毒のときにも、熱湯を入れている時間は5分位がいいようです。
やけどをしないように気をつけて行いましょう。

○おまけ ~ウチの母のやり方~

うちの母がやっているのは、ちょっと手抜き?な熱湯消毒方法です。
どこが違うのかと言うと、いきなり熱湯を注ぐこと…
普通なら割れそうでこわいですよね…(゚Д゚;)

うちの母は言いました。

「瓶が濡れてれば大丈夫」

さらに

「瓶のフチにかけちゃダメ」

私も試しにやってみましたが、意外と平気でしたのでここで紹介します。
※ただし、真似してみる場合は自己責任でお願いしますよ~ヽ(´o`)ノ

用意するもの: 瓶容器、清潔なカゴかキッチンペーパー、熱い瓶を持てるもの

熱湯消毒の手順:

0. 瓶を食器用洗剤でよく洗い、水できれいにすすいでおく
ここまでは同じ。

1. 瓶に水滴がついたままで、沸騰した湯を瓶の中心へ向けて注ぐ
※瓶が乾いていれば、瓶を必ず常温の水で濡らしておくこと。
※瓶のフチに熱湯をかけないこと。必ず瓶の中心へ熱湯を注ぐこと。

2. 熱湯を瓶の中全体に行き渡らせるように、瓶の中で熱湯をまんべんなく回す
熱いのでお湯がかからないように気をつけること。

3. 中の湯を捨て、瓶を清潔なカゴかキッチンペーパーに伏せて置き、自然乾燥させる
キッチンペーパーに伏せる場合は、瓶の口に割り箸を置いて浮かせ、乾燥させる。

以上です。
通常の方法と比べると1段階抜けていますが、瓶が割れなければそれでよし…。

※不安な場合には、少しずつ温度を上げてお湯をかけていく方法を取れば大丈夫です。

2.2 ホワイトリカーで消毒

ホワイトリカーでの消毒はいくつか方法があります。

a. 瓶に直接ホワイトリカーを入れ、瓶全体に行き渡るように瓶をまわす
b. キッチンペーパーなどにホワイトリカーを含ませ、瓶の中を拭く
c. ホワイトリカーをスプレー容器に入れ、瓶にホワイトリカーを吹きかける

どれか一つの方法で充分ですが、最後のスプレーが一番簡単です。

2.3 食品用アルコール(エタノール)で消毒

スプレータイプを選ぶか、スプレー容器に入れて瓶に吹きかけると便利。
消毒剤の種類はいろいろあるので、使い方は製品によっても違うかもしれません。
お使いの製品の使用方法や使用上の注意などをよく読み、取り扱いましょう。

3. 梅を漬ける瓶容器は二段階消毒する

二段階消毒ってなに?

便宜上わかりやすいように言ってみました…^^
つまり消毒を二回行います。
これは好きずきなのですが、念には念を入れて消毒するということです。

一回で充分と思えばそれでいいのですが、念には…と思えば二段階で消毒をしておきます。

ウチでは主に瓶容器で梅を漬けますが、通常二段階で消毒をしています。
そのせいか、減塩で梅を漬けても滅多なことではカビが出ることはないのです。

その方法は簡単。
一回目、煮沸消毒か熱湯消毒を行う
二回目、ホワイトリカーで消毒(もしくは市販の食品用アルコールで消毒)
これだけです。

瓶容器は煮沸消毒・熱湯消毒が基本。
これは瓶全体の殺菌消毒を行えるため、確実な消毒方法です。
その後、瓶は自然乾燥をしますが、梅を漬ける直前にホワイトリカーなどで再度さっと消毒をします。

菌によっては100度では死なないものやアルコール耐性の菌などもいますが、通常は熱消毒とアルコール消毒の効果で、たいがいの菌はいなくなります。

4. 梅を漬ける瓶の消毒方法まとめ

(1) 瓶の消毒方法は3つある
・煮沸消毒か熱湯消毒
・ホワイトリカーで消毒
・食品用アルコール(エタノール)で消毒

(2) 煮沸消毒と熱湯消毒の使い分けは
・家にある大きな鍋に入るかどうか

(3) 煮沸消毒と熱湯消毒で気をつけること
・瓶は温度差に弱いので、急激に熱を与えないこと
また、急激に冷やしたりもしないこと。

(4) 瓶の消毒方法の使い分けは
・3つの消毒方法を全てやる必要はない
・瓶の消毒の基本は、煮沸消毒か熱湯消毒
・ホワイトリカーや食品用アルコールでの消毒も可

(5) 梅を漬ける場合の瓶の消毒は
・念を入れて二段階で行うとよい
煮沸消毒か熱湯消毒+ホワイトリカー消毒、
もしくは煮沸消毒か熱湯消毒+食品用アルコールで消毒

煮沸消毒・熱湯消毒は瓶を乾かす時間が必要なので、梅の処理前にやっておくといいでしょう。
また、ホワイトリカーや食品用アルコールでの消毒は、梅を漬ける直前にするといいです。

消毒は慣れないと難しく感じたり、面倒だなぁ~と思うでしょうけど、慣れればなんてことのない作業ですので、梅ちゃんを傷ませないためにも、ぜひやってみてくださいね。

ではでは、これにて。
ここまでお付き合いくださいましてありがとうございます。

無事に瓶の消毒ができますように~ヽ(´ー`)ノ♪

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