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諸説あるようですが、梅は中国からやってきた、という説が有力。
では「梅」という字は?
漢字ですから、やはり中国ですよね。
梅は木。ならば木偏はわかります。
では、左にある「毎」とは何でしょう。
よく使う漢字だけれど、
なんだかよくわからない。
よく見て考えてみても、スッキリしない。
そのうち、まるで違う漢字にも見えてくる…。
ということで今回は、
「梅」という漢字について
調べてみることにしましょう。
それでは、いってみましょ~。
ウメという音と言葉
ウメという言葉はどう作られたのか。
いや、どう伝わったのでしょう。
梅の語源についても諸説あるが、梅は中国から伝わり、その名についても中国語の音から伝わったとされる。
中国語とは言っても、中国は広い。
梅はメイというが、唐の時代には、ムーメイと言ったらしいし、他にはマイとかムイと発したとか。
また、梅が始めに日本にもたらされたのは、梅の実を燻製にした、烏梅(うばい)というもの。
これは当時から薬に使われていたもので、中国語ではウーメイと言う。
日本では、中国の音からムメとかンメと言っていたものが訛り、ウメになったのだとか。
言葉は国の事情や時代とともに、変わったり訛ったりして変遷していくもの。
いろいろな説があり、これという決定的なものは不明のようなのですが、どれも声に出して発してみると似たようなものだと感じます。
普段から聞き違いだとか、日常生活で多発しているので、なにがどう伝わっていたとしても不思議ではないですよね。
「梅」という漢字
「梅」は、小学校4年生で習う漢字。
まずは梅についての基本を見てみましょう。
「梅」
〔読み〕
音読み:バイ(メ・マイ)
訓読み:うめ
〔画数〕
10画
〔部首〕
きへん
〔つくり〕
毎
〔旧字体〕
梅 11画
現在使われている漢字は、つくりが「毎」
旧字では点々の「每」が使われている。
「每」→「毎」
〔異体字〕
楳 13画
これを踏まえて、次の漢字の成り立ちにいってみましょう。
漢字「梅」の成り立ち
漢字の成り立ちというのは、辞書で見てみてもなかなか面白いもの。
漢字の字面だけを見てみると、見た目では不思議に思えるものでも、意味を知り理解すると、なるほど、と納得できるものがあります。
「梅」は会意兼形声文字
会意兼形声文字とは、その名の通り。
・会意文字
・形声文字
この2つを併せ持った文字。
・会意文字
2つ以上の漢字を組合わせてあり、合わせると別の意味を持つ漢字。
「梅」は、きへんと毎の組み合わせ。
「木」+「毎」=「梅」
・形声文字
音を表す文字が入っている漢字。
「梅」は音読みで、バイ・メ・マイ。
「毎」は、マイ・バイという音を表す文字。
「毎」はどういう意味?
毎に関しては諸説あり。
・象形文字である
・会意兼形声文字である
両方とも簡単に紹介しておきます。
「毎」は象形文字
髪を結いかんざしをつけている女性の姿を形どった象形文字。
また、催事に勤しむ姿などから、つねづね、いつも、そのつどなどの意味がある。
「毎」は会意兼形声文字
「毎」の旧字体は「每」
「髪を結ったようす」+「母」=「每」
「每」→「毎」
「毎」は、髪を結った母をあらわすが、主には、つぎつぎに子を産むことをあらわしている。
「梅」は沢山の実をつける。
また、古くから梅は妊婦を助けるということから、梅は縁起のいいものとされているようです。
楳という文字
異体字として「楳」という字があります。
この字も、バイ・うめの読み方がある。
「某」が元祖?
そもそもウメにあたる文字は、「楳」という字があったようで、さらに前身は「某」であったのだとか。
「説文解字(せつもんかいじ)」という、121年に完成した中国最古の漢字辞典によると、「某は酸果なり」とし、「某」が梅の意味を持っていたようです。
これについては、白川静著「常用字解」で詳しく述べられています。興味の在る方は是非どうぞ^^
日本人の名前には使えない
ちなみに現在、日本人の名付けで使えるのは「梅」と「梅」。
「楳」の字は、日本人には使えないが、日本で生まれた外国人の子には使えるようです。
現在新たに人名に使える漢字は、
・常用漢字
・人名用漢字
これは法務省によって定められています。
名前に使える文字を検索できるサイトもあるので、気になる方はググってみてくださいな。
後記
さて今回は、梅という言葉について調べてみました。
漢字はやはり奥深いですね。
調べながら、漢字はやっぱりいいなぁと。
私は漢字辞典が好きなのですが、近年は殆ど見ることがなかったのです。
久しぶりに見ると、興味深いことが沢山。
字の成り立ちもそうですが、意味とか文字の関連なんかを読んでいくと面白い。
読んでもすぐに忘れちゃうのですが、読んでいるとのめり込んでしまいます。
そして漢字の字体も好きで、篆書体(てんしょたい)に興味を持って、字体の辞書も買ってしまったことがあります。
買ってどうするのかって…真似して書いていました。
かっこえ~っって。笑。
篆書体は、よく印鑑に使われている、あの書体ですよ。
書道を始めていればよかったのですけどね、そこまでは思いつかなかったのですよ。
さて、今回はこのへんで。
ここまでお付き合いくださいましてありがとうございます。
「梅」に限らず、漢字は辞書も面白い。
美しい漢字も、描き続けていきたいですね~ヽ(´ー`)ノ