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梅という漢字の成り立ちは音から作られ、形は意味に通じる。

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

諸説あるようですが、梅は中国からやってきた、という説が有力。

では「梅」という字は?
漢字ですから、やはり中国ですよね。

梅は木。ならば木偏はわかります。
では、左にある「毎」とは何でしょう。

よく使う漢字だけれど、
なんだかよくわからない。

よく見て考えてみても、スッキリしない。
そのうち、まるで違う漢字にも見えてくる…。

ということで今回は、
「梅」という漢字について
調べてみることにしましょう。

それでは、いってみましょ~。

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ウメという音と言葉

ウメという言葉はどう作られたのか。
いや、どう伝わったのでしょう。

梅の語源についても諸説あるが、梅は中国から伝わり、その名についても中国語の音から伝わったとされる。

中国語とは言っても、中国は広い。
梅はメイというが、唐の時代には、ムーメイと言ったらしいし、他にはマイとかムイと発したとか。

また、梅が始めに日本にもたらされたのは、梅の実を燻製にした、烏梅(うばい)というもの。
これは当時から薬に使われていたもので、中国語ではウーメイと言う。

日本では、中国の音からムメとかンメと言っていたものが訛り、ウメになったのだとか。

言葉は国の事情や時代とともに、変わったり訛ったりして変遷していくもの。

いろいろな説があり、これという決定的なものは不明のようなのですが、どれも声に出して発してみると似たようなものだと感じます。

普段から聞き違いだとか、日常生活で多発しているので、なにがどう伝わっていたとしても不思議ではないですよね。

「梅」という漢字

「梅」は、小学校4年生で習う漢字。
まずは梅についての基本を見てみましょう。

「梅」

〔読み〕
音読み:バイ(メ・マイ)
訓読み:うめ

〔画数〕
10画

〔部首〕
きへん

〔つくり〕

〔旧字体〕
梅 11画

現在使われている漢字は、つくりが「毎」
旧字では点々の「每」が使われている。
「每」→「毎」

〔異体字〕
楳 13画

これを踏まえて、次の漢字の成り立ちにいってみましょう。

漢字「梅」の成り立ち

漢字の成り立ちというのは、辞書で見てみてもなかなか面白いもの。

漢字の字面だけを見てみると、見た目では不思議に思えるものでも、意味を知り理解すると、なるほど、と納得できるものがあります。

「梅」は会意兼形声文字

会意兼形声文字とは、その名の通り。
・会意文字
・形声文字
この2つを併せ持った文字。

・会意文字

2つ以上の漢字を組合わせてあり、合わせると別の意味を持つ漢字。

「梅」は、きへんと毎の組み合わせ。
「木」+「毎」=「梅」

・形声文字

音を表す文字が入っている漢字。

「梅」は音読みで、バイ・メ・マイ。
「毎」は、マイ・バイという音を表す文字。

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「毎」はどういう意味?

毎に関しては諸説あり。
・象形文字である
・会意兼形声文字である

両方とも簡単に紹介しておきます。

「毎」は象形文字

髪を結いかんざしをつけている女性の姿を形どった象形文字。
また、催事に勤しむ姿などから、つねづね、いつも、そのつどなどの意味がある。

「毎」は会意兼形声文字

「毎」の旧字体は「每」

「髪を結ったようす」+「母」=「每」
「每」→「毎」

「毎」は、髪を結った母をあらわすが、主には、つぎつぎに子を産むことをあらわしている。

「梅」は沢山の実をつける。
また、古くから梅は妊婦を助けるということから、梅は縁起のいいものとされているようです。

楳という文字

異体字として「楳」という字があります。
この字も、バイ・うめの読み方がある。

「某」が元祖?

そもそもウメにあたる文字は、「楳」という字があったようで、さらに前身は「某」であったのだとか。

「説文解字(せつもんかいじ)」という、121年に完成した中国最古の漢字辞典によると、「某は酸果なり」とし、「某」が梅の意味を持っていたようです。

これについては、白川静著「常用字解」で詳しく述べられています。興味の在る方は是非どうぞ^^

日本人の名前には使えない

ちなみに現在、日本人の名付けで使えるのは「梅」と「梅」。
「楳」の字は、日本人には使えないが、日本で生まれた外国人の子には使えるようです。

現在新たに人名に使える漢字は、
・常用漢字
・人名用漢字
これは法務省によって定められています。

名前に使える文字を検索できるサイトもあるので、気になる方はググってみてくださいな。

後記

さて今回は、梅という言葉について調べてみました。

漢字はやはり奥深いですね。
調べながら、漢字はやっぱりいいなぁと。

私は漢字辞典が好きなのですが、近年は殆ど見ることがなかったのです。
久しぶりに見ると、興味深いことが沢山。

字の成り立ちもそうですが、意味とか文字の関連なんかを読んでいくと面白い。
読んでもすぐに忘れちゃうのですが、読んでいるとのめり込んでしまいます。

そして漢字の字体も好きで、篆書体(てんしょたい)に興味を持って、字体の辞書も買ってしまったことがあります。

買ってどうするのかって…真似して書いていました。
かっこえ~っって。笑。

篆書体は、よく印鑑に使われている、あの書体ですよ。
書道を始めていればよかったのですけどね、そこまでは思いつかなかったのですよ。

さて、今回はこのへんで。
ここまでお付き合いくださいましてありがとうございます。

「梅」に限らず、漢字は辞書も面白い。
美しい漢字も、描き続けていきたいですね~ヽ(´ー`)ノ

この記事を書いた人
のらうめ

梅を漬けるのが大好き。
いろいろなことを調べたり実践したりするなかで、成功や失敗、わかったことなどを含めて書いています。
梅の時期は短いけれど、生梅の香りや漬ける楽しさを、ぜひ広くおすすめしたい。

そのほか管理人のプロフィールはこちらから。
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