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梅はその日の難のがれ、ということわざは理にかなっている。

この記事を読むのに必要な時間は約 9 分です。

「梅はその日の難逃れ」
(うめはそのひのなんのがれ)

この言葉を聞いたことがあるでしょうか。

昔からよく言われてきた言葉。
この言葉でいう「梅」とは、梅干しのこと。

昔から今日まで続いているこの言葉には、一体何があるのでしょう。
調べてみると、やっぱり梅干しはいいんだよねぇ~と、改めて見直すことになるのでした。

1. 梅のことわざの一つ
1.1 難を逃れるとは
1.2 梅は欠かせない薬であり食品
1.3 梅で逃れられる難
2. 旅に梅干し
3. 梅干しの日
4. 後記

それではいってみましょ~。

1. 梅のことわざの一つ

「梅はその日の難逃れ」

これは、梅についてのことわざの一つ。

ことわざ(諺)とは
昔からの言い伝えであり、先人の知恵でもある言葉。

梅について語られていることわざは、数多くある。
その中で、梅を食べることを推奨することわざはいくつか見受けられます。

今回取り上げる「梅はその日の難逃れ」もそのひとつ。

〔意味〕
朝、梅干しを食べれば、その日一日災難から逃れられるよ~。

まぁ、そのまんまですね^^
では、災難ってなに?

1.1 難を逃れるとは

難、災難といってもいろいろあります。

災難とは、不意に起こる災い。災厄など。
思いがけず身にふりかかる、不幸な出来事。

不運による災難。天災、事故などによるもの。

困難な出来事にぶち当たる。
クセのある人やモノに出くわしてしまう。
などなど。

なにかしら良くない問題があることを難といいますが、いろいろ上げればキリがないですね。

難を逃れるとは…
良くないことを免れる。
良くない事に出くわしても回避できる。
良くない状態から脱すること。

梅を食べれば何に対して逃れられるのか。

1.2 梅は欠かせない薬であり食品

万能薬としての梅干し。

平安時代、村上天皇が梅干しと昆布の入ったお茶を飲むことで、病が治ったという。

これが始まりとされ、梅干しは薬のような役割だけでなく、のちに縁起を担いだり厄除けなどの役割ももつようになる。

そして梅干しは、言わずと知れた保存食品。

梅干しは手軽に持ち歩けるのはもちろんだが、その薬効とともに保存性も重宝された。

戦国の世や戦争の時代においては、梅干しは貴重な兵糧だった。
戦時に梅干しを携帯し、お守りのように身に着け、事あるごとに眺めては口の乾きを癒したり、気付け薬としたという。

ほかにも傷病の手当に使われることなどもあり、梅干しは重要な物資として扱われたようです。
そして梅干しを作るために、梅の木を植栽することがすすめられた。

兵糧食として「兵糧丸(ひょうろうがん)」というのがある。
これは穀類などと梅干しの果肉、そのほかの材料とを混ぜて作った団子で、かなりの栄養がある携帯食であったようです。

江戸時代には、梅干しは庶民の口にも入るものとなった。

江戸時代の末期にはコレラが蔓延したが、この頃にも梅の殺菌力が注目され、この病を回避するための手段として用いられたのです。

1.3 梅で逃れられる難

梅干しには、いろいろな作用がある。

梅に含まれるクエン酸による疲労回復。
唾液や胃酸の分泌を促し、消化吸収を助けてくれる。

防腐作用により食中毒菌を抑制、食あたりを予防。
解毒作用もあり、二日酔いにも効果あり。

また、便秘や下痢などを改善してくれる整腸作用。
暑い夏場などには熱中症対策にもなる。

ほかにも身体を調整してくれる機能が多く含まれている梅干し。

「梅はその日の難逃れ」

梅干しを、一日の事始めの朝に食べておけば、多少の困難は免れる。
だからその日一日を元気に過ごすことができる、と。

梅干しを食べることで回避できるのは、身体の不調による困難。
そして、それが元で引き起こるかも知れない出来事。

そういうことなのでしょう。

更に長い目で見れば、日々そうして健康に気をつけて過ごすことで、病気などの困難に合わずにすむものだよ、ということも含んでいるのかもしれない。

あともう一つ、期待したいことも。

もしかしたら、
天神さまの関わりで、不運による災厄から免れられるかも~
…というような意味合いも含んでいるといいなぁ~と。

ま、このあたりは良いように考えておくとしましょう。

2. 旅に梅干し

旅のお供に梅干しを。

昔の人は旅に出るとき、梅干しを薬として持ち歩いたと聞きます。

昔は今のように便利ではなく、行く先に何でもあるという状況ではもちろんなく、移動も基本的には徒歩で、日々歩いて旅をする…
今の私達にはなかなかできる旅ではなさそう。

慣れない土地に合わない水で体調を崩したりすることもあるし、土地特有の病気などにかからないように注意したい。
そこで、疲労回復や食中毒防止などが期待できる梅干しを携帯しておくことは、理にかなっているのですよね。

旅館など旅先で朝食に梅干しが出されるのは、この名残からだといわれているようです。

現代でも旅行するとき、海外に行く場合などには、梅干しを持っていくという方もいらっしゃるでしょう。

旅のお供に、心強い梅干し。
しっかり持参していきたいものです。

3. 梅干しの日

「梅干しの日」というのがあるのをご存知でしょうか。

7月30日 梅干しの日。

その年の梅干しづくりが終わり、初梅干しが食べられる時期であること。
そして梅干しを食べると「難が去る」と古くから言われていることから、この日付になったのだとか。

難が去る→なんがさる→な(7)んがさ(3)る(0)
…という語呂合わせで、7月30日。

ダジャレですね。日本はほんと、ダジャレ好き。
というかダジャレも実は、根が奥が深そうなのですが…
この辺の話はまたの機会に。

この梅干しの日は、2004年(平成16年)に和歌山県日高郡みなべ町の株式会社東農園(天保5年/1834年創業)が制定し、一般社団法人日本記念日協会により認定登録された。

また、梅に関して次のような記念日もあるようです。

6月1日 梅肉エキスの日
(財団法人梅研究会が制定)

6月6日 梅の日
(和歌山県田辺市「紀州梅の会」が制定)

6月10日 梅酒の日
(チョーヤ梅酒株式会社が制定)

記念日っていろいろあるのですね。
ただ、梅の実ばかりで梅の花については無さそうですね。

さくらの日はあるのになぁ。

4. 後記

「梅はその日の難のがれ」

梅干しを食べようね~、無事に元気に過ごせるよ~と。

このように昔から現代にまで言い伝えられてきたこと。
それは、いつからか梅干しが身近にあり、日頃から薬のように使われ思われて来たことを意味するのでしょう。

そして梅干しの効果効能においては、ただ昔から伝えられている迷信などではなく、現代において科学的に研究され、実証されてきていることも多いのです。

映画「めがね」の劇中で、朝食にて「梅はその日の難のがれ」とつぶやいて梅干しを食べるというシーンがある。

この何気ないシーンの中にも梅が登場し、日常の中で消化されているのはなんだか微笑ましい。

梅干しは、日本人の生活の一部に取り込まれていて、何気なく食べている。
けれどそれには長い歴史があって、当たり前のように口にしているけれど、実はとてつもない力を秘めていて、私達の身体に作用して支えてくれているのです。

なんだか、梅ってすばらしい(笑)

それでは今回はこのへんで。
ここまでお付き合いくださいましてありがとうございます。

一日の始めに、梅干し。
梅干しをお供に、日々の難を乗り越えていきましょ~ヽ(´ー`)ノ

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