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うめぼしのうた、という一つの詩から、複数の曲が生まれた。

この記事を読むのに必要な時間は約 9 分です。

梅干しについて調べていると「うめぼしのうた」というものがあった。
調べてみると、どうやら複数ある様子。

どういうことなのか。
一つずつ調べて整理してみることにしました。

ということで今回は
「うめぼしのうた」について書いていきます。

1. うめぼしのうたとは
1.1 「うめぼしのうた」のはじめ
1.2 「うめぼしのうた」の詩

2. 「うめぼしのうた」という歌
2.1 ひらけ!ポンキッキ
2.2 老人ホーム発
2.3 梅の産地・紀州
2.4 NHKみんなのうた
2.5 独自の作曲

3. ほかにも「うめぼし」
4. 後記

ではひとつずつ見ていきましょ。

1. うめぼしのうたとは

「うめぼしのうた」は、ある年代に広く知られる詩でした。
それというのも、国語の教科書に掲載されていたからです。

しかし今ではあまり知られていないですよね。
それもそのはず。

まだ現在の学校制度ではなく、尋常小学校と呼ばれる制度であった頃のこと。
今から遡ること、約100年も前のことなのです。

1.1 「うめぼしのうた」のはじめ

明治時代末頃から大正時代にかけて、教科書に掲載された。

1910年(明治43年)
尋常小学校3年向けの国語教科書
「尋常小学読本巻五」目録第十・うめぼしのうた
1920年(大正9年)の改定後にも掲載。
この教科書を使用した地域は、東京ほか1府7県。

「うめぼしのうた」の詩を書いた作者は不詳とされている。
しかしWikipediaによると、芳賀矢一という人物ではないかとも。

芳賀 矢一(はがやいち) /1867年-1927年(慶応3年-昭和2年)
尋常小学読本の編纂・校閲、尋常小学唱歌の編纂・校閲に関わっていた人物。

1.2 「うめぼしのうた」の詩

「尋常小学読本巻五」目録第十
うめぼしのうた
——————————
二月三月花ざかり、
うぐひす鳴いた春の日の
たのしい時もゆめのうち。

五月六月実がなれば、
枝からふるひおとされて、
きんじょの町へ持出され、
何升何合はかり売。

もとよりすっぱいこのからだ、
しほにつかってからくなり、
しそにそまって赤くなり、

七月八月あついころ、
三日三ばんの土用ぼし、
思へばつらいことばかり、
それもよのため、人のため。

しわはよってもわかい気で、
小さい君らのなかま入、
うんどう会にもついて行く。

ましていくさのその時は、
なくてはならぬこのわたし。
——————————

当時の人たちは、この詩に好みの曲などを付けて口ずさんでいたようです。

2. 「うめぼしのうた」という歌

「うめぼしのうた」という歌がいくつかある。
そのなかで、先程の詩を歌詞として使ったものも多い。

2.1 ひらけ!ポンキッキ

「うめぼしのうた」
ひらけ!ポンキッキ(フジテレビ)で当時放送されていた。
1973-93年(初回放送)

詩は尋常小学読本巻五「うめぼし」の一部を変更したもの。
作曲:江戸時代の飴売りの唄のメロディ
編曲:関田昇介
歌唱:鈴木玲子
1983年11月シングルレコード発売(キャニオン)

2.2 老人ホーム発

特別養護老人ホーム発祥の「うめぼしのうた」プロジェクト。

・うめぼし体操「元気体操」
振付け:鈴木マリ子(デイサービスセンター)

・「うめぼしのうた」曲制作 2000年
作曲:宮川博之
歌唱:宮川博之

2001年CD発売、ビデオ制作
詳細はこちら:フラワーコミュニティ放送

・イメージキャラクターの制作
うめサブロー他5人+仲間2匹。
イラスト:細田美奈子

詳しくは下記サイトへ。
歌詞も掲載されており、プロジェクトの経緯なども書かれています。
詳細はこちら:元気村グループ

介護業界のみならず、各メディアに取り上げられて広がりました。
全国のカラオケ店でもリクエストできるようです。

また、歌のアニメを現在YouTubeで見ることができます。
動画はこちら:うめぼしのうたアニメ

2.3 梅の産地・紀州

2003年
「梅ぼしのうた 紀州ばーじょん」
紀州梅干PRO推進委員会(現在は紀州梅の会・梅干し部会)が詩を一部変更。

作詞:尋常小学読本巻五 目録の第十「梅干しのうた」
詩アレンジ:若梅会
作曲:増南正
歌唱:柳森万理

下記リンク内で曲も聞けます。
詳細はこちら:紀州和歌山のお漬物サイト

2.4 NHKみんなのうた

「ウメボシジンセイ」
2011年、NHK「みんなのうた」で放送された。

作詞:「尋常小学読本巻五」より”うめぼし”
補作詞:大島亜佐子
作曲:櫻井映子
歌唱:ビューティフルハミングバード、NHK東京児童合唱団

初放送:2011年12月-2012年1月
2011年 ミニアルバム発売

聞きたい方はNHKのサイトからリクエストを送れるようです。
サイトはこちら:NHK みんなのうた

2.5 独自の作曲

現代でも「うめぼしのうた」の詩に、独自の曲を付けて歌われている方もいらっしゃいます。
※下記リンクはYouTubeへ飛びます。

・「梅干の唄
歌・演奏:ウエキ弦太
とても優しく、聞いていて穏やかな気持ちになれる曲です。

・「うめぼしの唄
歌・演奏:hiroko4070
ノリのよい曲で、楽しく元気な曲です。

3. ほかにも「うめぼし」

冒頭で紹介した「うめぼしのうた」以外にも、梅干しの歌はある。

・スピッツ「うめぼし」
歌:スピッツ
作詞:草野正宗
作曲:草野正宗

ご存じの方は多いでしょう。
とても優しい歌です。
奥田民生のカバーもとてもいい。

・鹿の一族「うめぼし」
歌:鹿の一族
作詞:松崎ナオ
作曲:松崎ナオ
収録アルバム:鹿の一族

・どぶろっく「梅干しの種のしろいとこ」
歌:どぶろっく
歌詞:江口直人
作曲:江口直人
収録アルバム:もしかしてだけど、アルバム

・「番茶に梅干し」
歌:THE BACK HORN
作詞:菅波栄純
作曲:THE BACK HORN
収録アルバム:B-SIDE THE BACK HORN

「うめぼし」と名の付く題名の歌を調べてみると、この他にもたくさん。
童謡・わらべうたなども、いくつかあるようです。

4. 後記

冒頭で紹介した、尋常小学校教科書に掲載された「うめぼしのうた」

これは梅の一生(?)を詩にしたものですが、これに曲が付けられると、ほぼ同じ詩なのに、作り手それぞれの思いが曲調となり、まるで違うものになっています。

他の「うめぼし」の歌でもそう。

日本人は子供からお年寄りまで、昔から梅干しを口にしてきました。
日常的に梅干しを食べているからこそ、出る言葉。
梅干しと共にあったそのときの思い出など、みんなが何かしら持っている。

ただ、すっぱくて・しょっぱいだけの食べ物でもないのですよね。

今回は調べるなかで、いろいろな「うめぼし」への思いを聞いた気がします。
なんか楽しくて、癒やされました^^

それでは今回はこのへんで。
ここまでお付き合いくださいましてありがとうございます。

あなたの梅干しの思い出はどんなですか~ヽ(´ー`)ノ

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梅の花
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~メクリヱ~ 梅が香のめくる恵みのめじろおし
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