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梅や桃、桜の見分け方は、花の形や葉・幹などで区別できる。

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

冬の寒さも緩んだ頃、
梅の花がほころびる。

そのうち桃が咲きだして、
桜が一斉に咲きほこる。

春が来て、
花々がつぎつぎに開花して。

もう暖かくなるね、と匂わせてくれる。

 

この時期はそんな情景があちこちで感じられて
嬉しくなります。

さて、そんな春先。

あなたは、
梅・桃・桜の見分けがつくでしょうか。

かくいう私は、というと…

ついこの前までビミョーで曖昧でしたよ…^^;

ということで今回は、梅・桃・桜!
これらの見分け方について書いていきます。

それでは、いってみましょ~。

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梅・桃・桜の分類

梅・桃・桜の見分け方の前に。

そもそもこの三者は一体、何者なのでしょう。
植物の分類について調べてみました。

すると、梅・桃・桜はすべてバラ科の植物。

・梅:バラ科サクラ属
・桃:バラ科サクラ属
・桜:バラ科サクラ属

梅については、スモモ属あるいはアンズ属。
モモについてはスモモ属とも。
このあたりの分類については、いろいろな説があるようです。

それにしても、すべてバラ科の似た者同士。
一見するだけでは違いがよくわからないはずです。

しかし、近づいてよ~く見てみると…。
その違いは随所に現れているのです。

部位ごとの見分け方

梅・桃・桜は、とても似ているように見える。
しかし一箇所ずつ見比べてみると、意外と違いがあるものです。

品種によっては大きく外れるものもあり、ややこしくなるため、ここでは基本的な特徴と違いについて書いていきます。

花の違い

梅・桃・桜の花。

これらは似ているようでいて、
それぞれに特徴があり、違いがあります。

つぼみや花の付き方、全体の印象までの違い。

1つずつ見ていきましょう。

◇つぼみ
・梅:丸い
・桃:丸っこい
・桜:細長い

◇花の付き方
・梅:一節に1~2つの花
・桃:一節に1~2つの花と葉が付く
・桜:一節に多数の花がつく

◇花柄の付き方
・梅:枝に直接付いているように見える。
・桃:花柄が短く、枝に付いて見える。
・桜:花柄が長く、多方に伸びている。

◇花びらの形
・梅:先が丸い
・桃:先が尖る
・桜:先が割れている

◇花全体の印象
・梅:花は小ぶりで、ほぼ1つずつ点在している。
・桃:花は大きめ、ボテボテかたまって付く。
・桜:花が全体を覆うように付く。

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葉の違い

梅・桃・桜は、葉が出る時期に特徴がある。

花の時期によく見てみると、その違いがわかりやすい。
もちろん品種によって異なるものもあるので、基本的な違いを比べてみます。

◇葉の時期
・梅:花が散ったその後に葉が出る
・桃:花と共に葉が出る
・桜:花が終わりかけると葉が出る

桜は品種により、葉の時期が全く異なるものもある。
葉が花より先に出るもの、ほぼ同時に出るものもあります。

次に、葉っぱ自体。
これも少し似てはいるが、よく見ると違いがある。

◇葉の形
・梅:楕円状で、先は細り尖る。
・桃:細長めの楕円状で、先は細く尖る。
・桜:長楕円形で、先は尻尾状に細り尖る。

共通しているのは、縁がギザギザ、のこぎり状であること。

◇葉脈
・梅:左右似ているが不対象。
・桃:細かく並び、互生している。
・桜:細かく並び、ほぼきれいに対。

◇葉の付き方
梅・桃・桜ともに、互生している。

なお、見た目の印象で書いているため、
専門的な表現とは違いがあるかもしれないので、ご了承くださいませ。

幹の違い

木の幹肌にもそれぞれ特徴がある。

◇木の幹
・梅:幹の表面はゴツゴツした印象で荒い。
・桃:幹にツヤはなく、点々とした模様がある。
・桜:幹にツヤがあるように見え、横縞の模様が入る。

全体の見分け方

梅・桃・桜を遠目で見てみると、全体の印象は違う。

◇開花時期の全体の印象
・梅:枝に沿い、花が点々と枝に付いている。
・桃:枝に沿い、花がぼてぼてとかたまって付く。
・桜:枝を覆い隠すように花が付き、咲き乱れる。

梅は一節に花1つ。
花の密集度が少ないため、質素に見える。

桃の花は梅より大きく、花の数が梅の倍くらい。
枝の節ごとに花がかたまって咲くため、梅より華やかに見える。

桜は一節ごとの花の数が多く、枝から放射状に出ている。
一斉に開花し、枝を覆い隠すように咲くため、華やいで見える。

花の時期

花が咲く時期は、一般的に「梅→桃→桜」の順。
これは品種によっても違うので、代表的な種類ではということ。

地域や標高などによっても、ずれがあります。
東北・北海道あたりでは、梅・桃・桜が同時期に開花する。

また、その年の気候により、他の地域でもまれに同時の開花が見られることもあるようです。

後記

今回は、梅・桃・桜の見分け方について書いてみました。

花は普段の日常を何気なく過ごしていると、見過ごしがち。

しかし少し興味を向けてみると、
あぁ~花が咲いてるなぁ~キレイだなぁ~可愛いなぁ~
と惹かれる気持ちが湧いてきます。

そして更にちょっと知識が入ると、
あれは何の花だろう?
梅か桃か…近づいて眺めてみようかな~
ってわくわくしてきたりもします。

このところ気候変動や温暖化により、
開花時期がずれたりフライングして咲いちゃう花などもありますよね。
開花日がきっちり決まっていないからこその、愛嬌みたいなものも感じられます。

植物は正直だなぁ~と。
今年は暖かいんだねぇ…とか、まだ春は遠いんだねぇ…とか。
毎年、今年はまだかまだかと待ちわびるのも楽しいものです。

花が見られるって、平和なことですよね。

平和に暮らせていればこそ、花見ができるんだなぁ。
あらためて、平穏な暮らしって尊いものだと。
そう思い知る今日このごろでございます。

あとがきが長くなっちゃいましたが、このへんで。
ここまでお付き合いくださいましてありがとうございます。

平和で平穏な日々に戻りますように。
そして、千代に八千代に。m(_ _)m

この記事を書いた人
のらうめ

梅を漬けるのが大好き。
いろいろなことを調べたり実践したりするなかで、成功や失敗、わかったことなどを含めて書いています。
梅の時期は短いけれど、生梅の香りや漬ける楽しさを、ぜひ広くおすすめしたい。

そのほか管理人のプロフィールはこちらから。
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